5.6
明日でルッツが生まれて丸一ヶ月になる。過ぎてみればあっという間でも、ルッツにとっては必死に生きた一ヶ月だ。何かしらで祝いたい。
こうして考えてみると、誕生日はその一年を無事に生きられたことを祝うものだという母の言葉がよく理解できる。そう言われた当時は俺もまだ子供で意味が分からずにいたが、自分が親となった今、子供が一年もの間無事でいてくれたことを祝いたい、感謝したい気持ちがあるのは確かだ。
とはいえ、ルッツの誕生日はまだまだ先の話だ。まずはヤンの誕生日、使用人達の誕生日を盛大に祝おうと思う。
少し気恥ずかしさはあるが、俺自身の誕生日も大切にしたい。今の俺なら、以前よりずっと自分を大切にできる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます