3.6
環境が変わったせいかルッツはなかなか寝ついてくれず、泣いたり唸ったりを繰り返していた。抱っこしていると落ち着いてくれるのだが、やはり以前より重くなっている。疲れて座るとまたぐずりだし、ほとんど一晩中部屋を歩き回ることになった。
慣れない部屋に来させてしまったのは可哀想だったかと思ったが、部屋の中を見回したりと興味がない訳ではなさそうだった。俺の部屋でも落ち着いて眠れるように、少しずつ慣れてもらった方が良いのだろうか。
ヤンはというと、朝は不安そうな顔をして飛び込んできたが、昨晩はよく眠れたらしい。ヤンが辛い思いをする前に、またルッツを俺の部屋に呼ぼう。テオに任せられる仕事もだいぶ増えたし、俺だって父親らしいことをたくさんしてやりたい。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます