26.4
いつも通りの一日だが、テオドールとヘレナの顔が明るい。それを見て、頑張ろうと思える。二人や他の使用人達が幸せでいると、俺も嬉しくなる。その幸せが長く続いて欲しいから、その為に立ち続けることが出来る。
両親からの手紙が来ていた。両親もまた二人を祝福していること、またヴァルターが喜びのあまり隠れて泣いていたこと。これは俺に言わずにいて良かったような気もするが。
子供が生まれたら、両親をしばらく家に招くつもりだ。その時に直接祝ってやって欲しいと返事を出そう。ヴァルターにも来て欲しい、テオもヘレナも会いたいだろうからと書いた。俺も彼に会いたいし、次は遊びに来てくれたら嬉しい。
テラスで日を浴びていたヤンに声を掛けたら、ここで本の読み聞かせをしたいと言っていた。昔、俺とヤンが思いを伝え合う前に、この場所でよく本を読んでいたと話したことがある。父親を真似て、賢い子に育って欲しいのだと言う。照れくさくて堪らない。
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