当店の売り

「おい、店主」


「何でしょう?」


「この店には、霊が取り憑いておるぞ?」


「はい」


「え…?!」


「何せ、当店の売りは<幽霊に会える>ですから。」


「・・・」


「もし除霊がご用件でしたら、間に合ってます。…大事な霊を祓ったら、許しませんよ?」


「─ これは邪魔をした。失敬する」

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