ご褒美に

「お手」


「え…!?」


「お・て」


「─ 俺が、手を出せば良いの?」


「はい、お利口さん。ご褒美に、私が手を繋いであげよう☆」


「── 手を繋ぎたいなら、何でそう言わないかな」


「だって…あんた嫌がるし」


「─── <お手>させられるよりマシだから、次は言って下さい」


「うふ♪」

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