第155話 課金

ちょこん…



「あのー…、そろそろ正座やめてもいいですかね…」

「ダ~メ」



ビリビリ…



「足がしびれてきてるんですけど…」

「課金にいくら使おうとしてたか白状したら、かな~」



ビリビリ…



「ははっ…、そんな大した額じゃ…」

「へ~…。旅行のプランに影響する額が~…、大したことないと…?」



ビリビリ…



「………、あれは大げさに言っただけでさっ」

「…うん」



ビリビリ…



「実際使うのは…、えっと…、あっ…、確定ガチャっていうやつの1万円だけなんだよっ」

「…そうなんだ~」



ビリビリ…



「そうそう!」

「そっか~」



ビリビリ…



「ねっ? 1万なら思ったほどでも…」

「あんたがやってる残り2つのゲームはさ~…、どう課金する気だったの?」



ビリビリ…



「な…、なんで知って…」

「あれってさ~、どっちも毎回ガチャイベントすごいけど~…。今回は課金はしないんだね?」



ビリビリ…



「そ、それは…」

「…」



ビリビリ…



ちょんっ



ぎゃっ!



「い゛っ!? …今、足さわるのはマジやめっ!!」

「しようとしてなかったんだよね~…?」



ビリビリッ



ちょんちょんっ



ぐぅぅぅっ…!



「痛っっだ!! …ご、ごめんなさいっ! …しようとしてましたっ!」

「いくら~…?」



ビリビリッ



ちょんちょんっ



ひぃぃぃぅっ…!



「ろっ、ろくっ! ああぁぁ゛っっ!!」

「わぁお~、そんなに隠し持ってたんだ~…。良かった~…、使う前で~…」

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