第124話 夏祭り編 浴衣(買い物)

カチャカチャ…



うー…



「…ねぇ、ほんとに着ないとダメ?」

「…当然っ、アタシ1人だけ浴衣とか絶対ダメだかんねっ」



あー…



「あれだよ…。1人は私服のほうがさ、ナンパとかされにくいと思うしさ…」

「じゃぁ、アタシが私服であんたが浴衣ってことでいいのね?」



う゛…



「それは…」

「これなんかどう?」



うわぁ…



「派手すぎ…」

「そう? 白地に椿の赤は華やかで良いと思うけどなぁ~」



いや…



「こっちのもっと地味なのが…」

「え~…、どれよ~…」



カチャン



「…これ、紺地に淡い色のアジサイ」

「…え、なにそれ。絶対似合うじゃん」



カチャン



「…それか、白地に紺の葉桜」

「…イイ」



カチャン



「…あとは」

「…着たいんじゃんっ」

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