第87話 からあげ

ジュワーッ…



じゅるり…



「めっちゃうまそう…、1つ食べても良いですか?」

「い~よ~、なにと交換するっ?」



は?



「そこは味見ということでタダでは…?」

「ふっふっふ…、甘いなぁ…」



むむぅ…



「交換って…、いったい何とさ…」

「ちなみにアタシは手が離せなくて、ものすご~くノドがかわいています」



ピーン



「あー、そういうこと…」

「そうっ! そういうことっ」



ガチャ



トクトクトク…



「はい、お水」

「おしいっ、もっと苦い飲み物が欲しいのっ」



えー…



「麦茶が欲しいなら、最初から言いなよ…」

「麦茶違うっ。色は似てるけど、アルコールがはいった黄色いシュワシュワッ」





は?



「まだお昼なんだが…」

「ハイボールでもいいよっ」



いやいや



「たしかにお昼ご飯にからあげをリクエストしたけど、飲もうとは言ってない…」

「あんたのからあげ3個増やしてあげるっ」







ぐぅ



「…ビール1本」

「…ぃよしっ!」



プシュッ

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る