第85話 サイン

シュシュシュシュ…



シュッ!



「…よし、で~きたっ」

「…んー、…何が?」



むふ~



「アタシのサイン」

「小学生かっ」



む~っ



「真剣に作ってるのに、なんでそんなこと言うかなぁ?」

「それがホントなら、なおのこと痛々しいんだけど…」



いやいやぁ…



「これにはちゃんとした理由があるのですっ」

「サイン作る理由って、だいたいしょうもないような…。まぁ…、聞こうか」



ゴホン…



「アタシ、バーチャルユーチューバーになるっ!」

「………」



むふ~



「ね? ちゃんとした理由でしょ」

「…え、なに、この部屋モニタリングされてんの?」



ノンノンッ



「本気です」

「カメラあるならもうちょっと化粧したのに…」

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