第52話 チーズ
ガチャッ
ごそごそ
…
んー?
「…ねぇ、ここにあったチーズ知らない?」
「…チーズ?」
ごそごそ
「…おととい、だったかな? 会社の後輩からもらったやつなんだけど」
「…どんなやつ?」
ごそごそ
「スティックタイプで赤い箱に4本くらい入ってて…、無いなー…」
「…ああっ! あれね! おいしかったやつ!」
ごそ…
「…なんだって?」
「おいしかったやつ」
バタン
「食べたとな?」
「あー…、アタシへのお土産かと思って…。きのうのおやつに…」
ぐにー
「この口がですか?」
「ごめんなひゃい…(ごめんなさい…)」
ぱっ
「もうっ。味の感想聞かれてたのにさー…、どうすんのよ…」
「濃厚かつクリーミーだけど、後味さっぱりしてて、とても美味しかったです」
ぐにー
「よーくわかった。そう伝えとくわ」
「ふぁい…(はい…)」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます