第47話 銭湯

かぽーん



シャー…



キュッ



「洗顔洗顔…。あ…、ここの銭湯無いんだった…」

「は~い、これ」



ひょい



「…持ってきたの?」

「…え? 当たり前じゃない」



にゅにゅっ



しゃかしゃか…



ふわっ



「あたしは1人のときはいつも備え付けしか使ってなかったな…」

「うっそ~…、逆に信じらんないっ」



ごしごし



ごしごし



「せっかくタダで使えるのにもったいなくない?」

「いやいや、タダより品質を求めなさいよ」



シャー…



キュッ



「たしかにここのシャンプー使うと、髪はちょっとごわっとするけどさ…」

「あんた綺麗な髪してんだからさ~、もっと意識しなよね~」



にゅにゅっ



「…あ、備え付けのシャンプーとっちゃった。もったいないから使っていい?」

「絶対ダメ! 洗ってあげるから捨てなさいっ!!」



シャー…



キュッ



「おー、こわいこわい…。じゃ…、お願いします」

「ふっふっふ、アタシの華麗なシャンプーテクニックを見せてあげよう…」

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