アイリス本

世界三大〇〇

第1話 アイリス王女と2人の侍女

 ジェスワッサー王国の女王は90歳を超える高齢。


 元気に公務をこなしていました。


 その女王が言いました。


「健康上の理由で、5年後に退位するわ!」


 この言葉は、直ちに国内の全ての王女に知らされました。


 田舎にあるチチデッカ家にもその知らせが来ました。


「アイリス! これは大きなチャンスよ!」


 アイリスは、チチデッカ家の6代当主の末娘。


 チチデッカ家は200年以上前の第77代女王アルティアの娘を開祖とする王家です。


 ジェスワッサー王国には王位継承にまつわるいくつかの掟があります。


 その中に、歴代女王の7代孫までというものがあります。


 アイリスは王位継承権をギリギリ保持している崖っぷち王女なのです。


 アイリスに声をかけたのは、アイリスの姪のキュアでした。


 2人は同い年ですが、キュアには王位継承権がありません。


 キュアは、現チチデッカ家当主の孫だからです。


「そんなの無理よ。私にはキュアやミアのように立派なものがないもの……。」


 アイリスが言いました。


 ミアというのは、キュアの双子の妹です。


 2人はアイリスの侍女として育てられました。


 立派なものというのは、おっぱいのことです。


 掟には、おっぱいの大きいものが女王となるというのがあるのです。


 王位継承権を持たないキュアもミアも13歳にしてGカップという巨乳です。


 しかし、皮肉なことにギリギリで王位継承権がありません。


 逆に、それを保持しているアイリスはAAカップという貧しさだったのです。


「諦めたら、そこでお家断絶です!」


 ミアは興奮しているようです。

 おっぱいが揺れています。


 ミアの言うのは本当です。


 チチデッカ家は、アイリスが女王にならなければ王家としての資格を失うのです。


「ないおっぱいは揺れないもの……。」


 アイリスはミアのおっぱいをさみしそうに見つめながら言いました。


 チチデッカ家は名門ですが貧乏です。


 だからおっぱいを育てるために多額の資金を投じることができないのです。


 遺伝的要因に頼るしかないのです。

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