第13話
1つ1つの出来事はなんでもないはずなのに
わたしのなかでは
忘れられない出来事になっていってることを
わたしは気付いていた。
そして
気付けば目で追っている
考えている
笑った顔をみたい
と思っている
この気持ちを知っていた。
わたしはきっと
一目みたときから佐藤さんに恋している。
でもそれは
甘酸っぱく駆け引きを楽しむようなものではなく
わたしの場所は、観客席。
すでに選手は決まっているのだ。
彼の相手はわたしではない。
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