第55話 イブリースを燻り出す煙
イブリース(悪魔)を
日本の
煙で燻す。
自称ホワイトキャットを気取る化け猫のデスノートより抜粋した記述は、物語のオワリに国際警察により国際刑事裁判で提示された証拠品からだ。
ー嘗ての日本の巌窟王事件。
繭卸商人からその当時の金額で30万円()大正時代の1円は(4千円)、12億円を強奪し殺害した強盗殺人で死刑囚となった男が、第二次世界大戦後に無罪とされ、釈放されたのだが……。
司法修習生が誰でも読む本の最初にある記述。
冤罪……?
無実ではなく有罪だったのに、何十年も前の事件の再捜査、アリバイの偽証。
大正時代の関東大震災。
天災なのか?
人災なのか?
横穴に煙を充満させ、人為的に起こされた地震ではないのか?
ムー大陸が滅んだ原因。
天然ガスのガスチェンバー。
大天使ラファエルは、トビトとトビア親子に魚の臓物の効能を教え、魚の臓物を燻した煙で、性欲の悪魔アスモデウスに新婚初夜に亭主を殺されたサラと言う女性を助け助けと言う。
コビーキャットとして完全犯罪マニュアルを世界中にばら撒いたホワイトキャットは、アフリカ大陸の洞穴でボイラー空焚きで大地震を起こそうとしたキャットフィッシュになろうとしたのか?
アフリカ、エジプトの最初の王ナルメルとは鯰と言う意味なのだ。
鯰の頭のダゴン神は、天狼星シリウスの化身。
地震兵器があると主張した日本20世紀末の日本を恐怖に落とし入れた悪魔教団……。
ヒトラーさえも使わなかったサリンと言う毒を撒いたテロ事件。
悪魔の残党は、世界に隠れ、世界を終わらせようと画策していたのだ。
闘いはまだオワッテイナイノダ。
誤発音とされたキリスト教系新興宗教が提示する神の名前。
漢字読み間違いを誤発音の神のせいにしていた悪魔の化け猫。
エジプトでは猫は神だった。
猫と闘う犬。
イエズス会士は法皇の犬とされた。
猫を倒す犬はアヌビス、冥界へ導くと言う。
第55話 了
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