第13話 早九字
「臨兵闘者皆陣列在前」
早九字と言う護身の秘呪。
指で空中に縦四線、横五線を描く。
縦横の線でプラズマ格子を描き、目の前に宇宙そのもの、プラズマエーテルを創生。
4大物理力学と、地水火風空=アビラウンケンソバカと言う摩利支天の呪法。
学院の非常勤教授が黒板に板書する。
黒板と白墨。
サインペンのホワイトボード。
黒に白。
白に黒。
「目の前のプラズマエーテルから四大元素を創造すする気象魔導のセオリーについてスルガ•マッジス君の説明を聞きたいのだが」
「プラズマエーテルを創生する方法について、三つ存在すると言う事ですが、一つ目がコロナウイルスが作り出す自分が吐いた呼気が目の前のプラズマ状態」
スルガ•マッジスの凛とした声に同級生の少女達が聴き入っている。
「アルコールを飲酒した後の呼気が作り出す火のエレメントエーテルが二つ目」
「もう一つは?」
非常勤教授の問いに、
「禁呪と言われる心霊的空気」
「麻薬、大麻、マリファナを喫煙した時の心霊的空気の事か?」
芥川龍之介の「河童」の中の言葉。
早九字のプラズマエーテルは、ユダヤ教カバラでは火曜日の大天使カマエル(神を見る者)と言う大天使は、豹の姿で現れる地獄の堕天使とされる。
神を見る者と言う堕天使カマエルは後頭部のジャガーとして、自分の背後で前を呪う存在となった時の独り相撲で、人間の精神を狂わせる。
「スルガ•マッジス君には二卵性の双子がいたな?」
「不出来な兄の事は言わないで下さい」
「何故に君は兄を嫌う?」
スルガ•マッジスは無言で窓を見つめた。
「四つ目のプラズマエーテル探しをしている存在についてスルガ•マッジス君は知っているかね?」
「さあ?」
ドローン配送で納豆定食注文したツルギ•マッジス。
「
粘菌はルート最短で迷宮の出口を見つけ、脱出、エグゾダスする。
19条の碁盤の目は361。
碁盤のような目をQRコードとして自分を隠す護身の法。
納豆が粘菌として暗号解読出来るのだろうか?
9間で間仕切る81の将棋盤。
王将。
王と玉。
「納豆は旨い!」
四つ目のエーテル。
「納豆は旨い!」
自室に戻ったスルガ•マッジスはコーヒーを淹れる。
「アダムの呪いを祓うコーヒー原種とマイクロRNA」
モーニングコーヒーと納豆。
嵐の桜井翔さんはコーヒーと納豆がモーニングルーティンだそうだ。
アルコール摂取し過ぎで足の痛風に効果があるチェリー、サクランボ。
アメリカ初代大統領のワシントンは父親が大事にしていた桜の木の枝を折ってしまった事を正直に告白した。
犯罪の告白。
神に言えない事も父親に告白した。
地震、雷、火事、親父。
神の怒りは999のゲマトリア。
999で割ると無限小数になる。
80➗81=0.98765432098765432が循環する。
モーニングコーヒーと納豆。
「四つ目のプラズマエーテルがマイクロRNAを作るコーヒーカフェインなら」
受精卵からES細胞、万能細胞を作る方式で必要なカフェイン。
ヒトクローン。
従者。
勇者と従者。
DNAとRNA。
主人に逆らう従者か?
犬のように従属する
僕とは下僕の事だ。
私はある。
あると言う者だ。
私か?
俺か?
僕か?
アイと言う宦官は主君であるツタンカーメン王を裏切り、王の妻を奪って新たなるファラオとなった。
ツタンカーメン王の呪いは、墓暴きから世界に広まったのだ。
「老人の痛風」
スルガ•マッジスはコーヒーカップを目の前に置く。
「脳細胞遺伝子をマイクロRNAとして足の指に蓄積する痛風は、天を呪う、神を呪うようなものだ」
天と地の逆転。
踏み絵。
カフェイン摂取し過ぎは中枢神経を麻痺させる。
コーヒー豆は食べてはいけない。
コーヒー豆を食べるのは鳩ポッポなのか?
ケツアルコアトルなのか?
マヤ文明とメキシコ半島の隕石落下。
ケツアルコアトルが救う放射線障害。
一切の蛇毒を祓う孔雀明王とアララト山近辺のクルディスタン地方のイエジード教徒が崇めるメレックタウスツアールパウリン=孔雀王。
虹が救う世界をイリスは見るのだろうか?
第13話 了
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