本番22 森(オラ)を焼く人達の論理学




  武藤 綾人あやとは、『3DWV』(3デヴィジョン・エウザー・ヴィジョン)と凝視ぎょうししていた。

 サウス・アメリカの熱帯雨林地域の焼き畑農業。

 嘗ての森は既に無い。

 東南アジアに生息するオラウータンとは、森の人と言う意味だ。

 森を焼き、そしてその焼き灰をアルカリ性土壌として、畑作を行う焼き畑農業。

 小学校の教科書で勉強した通り、焼き畑農業とは、アルカリ土壌の灰を肥料にした科学的な農業ではあるが、誤解で、東南アジアや南アメリカ、アフリカ大陸の方々が、森を焼く事を意味不明として地球に二酸化炭素による地球温暖化原因として、糾弾するような馬鹿な輩もいる。

 綾人は、アフリカ大陸で焼き畑農業をする為に密林を焼く映像を、衛星から俯瞰ふかん映像で見つめていた……。



 マイキー・ボックスは又さんにのたまう。


「又さんに命じる!」


「嫌だね!」


「又さん、わっちが言う事感じたん?!」


「同じ空気で、同じウイルス、同じ蚊が他人の血を吸えば、シンクロもするさ! 嫌だけどね」

 

 野口英世博士は黄熱病研究で亡くなった。アフリカのガーナで黄熱病研究で没した偉大なる医学博士、野口英世。

 福島県の貧農出身ながら、医学の泰斗たいととして後世まで名が残った博士だが、彼が生存中に書かれた伝記を自分で読んだ彼は、こんなに素晴らしい人格の人間ではないとまで、よく書かれた伝記を批評したとい云う。

 聖書は、ヘブライ、ユダヤ民族が失敗した歴史であり、その失敗を教えに生かした書物だ。

 ダビデ王が人妻と不倫した話。

 数々の失敗を王でさえ起こした失敗例から、こうあるべきではないという教えの書なのだ。


 東南アジアの方々や、南アメリカ、アフリカ大陸の焼き畑農業も、焼かれた森の焼き灰の後に、作物が、樹々が生えた事を学んだ人類が、昔から行ってきた農法だったのだ。

 森からオラ・ウータンは逃げ出したろうが……。


「森が焼かれるんだって」


「言いたい事かい?」


「又さん。この森が焼かれるのと引き換えに、美少女を1000人女王として処女のまま差し出せって」


「そう言ってもね}


「又さんの教皇って、ハーレム禁止で、一夫多妻を否定する教団でしょ? だから100人女王が100万人も集められた世界のハーレムデヴィジョンから解放したいって訳でしょ?」


「世界の悪魔たるキヨGは、世界の芸能人全ての女性が自分の妻だと抜かし、新興悪魔教の教祖の子として、嘗て東洋の島国で世界の鬼畜になったそうだ。そのキヨGは人に自分の子種を牛乳の中に混ぜ、自分の生きた細胞が、牛乳の中で永遠に生き続けるようにした後、それを他人に製品として飲ませ、日本中の人間を苦しめた、ちっぽけな存在だったが、その事で日本の悪魔と化した存在だ」


「キヨGは、アスモデウスが性欲の権化だとも知らずに、SF作家として無名ながらもある筋では有名だった人間に、なんだかわからない喧嘩を仕掛けて、勝手に勝ったとか抜かして、明日も自分がデウスだとか、周囲に吹聴した馬鹿な存在だったんだろうけどね」


「くしゃみをさせなかったら自分が勝ちだとか}


「変な喧嘩を吹っ掛けられたそのSF作家も可哀想」


「くしゃみは大事だよ。変な混線電波を吸っている時、その混線電波を祓う為には、鼻で吸う空気と一緒に摂取され、視床下部と通じる鼻の嗅覚細胞が人間の本能を司る部分で、ライフハックされるからね? だからくしゃみは自衛の為に必要なのさ」


「だからキヨGは、くしゃみをさせない事で自分が勝ったとか抜かしたんだ}


「海外じゃ46人とか48人の女性グループはいないけど、彼女達の声は全てではないが、合成した声だ。その大勢の声が合成した音声を一人で聞く時、その一人の心の中で、大勢の声が合成したキュマイラが出来る時、自分の中で、そのアイドルグループの歌声が合成した中から、自分の推しの女性を助け出さねばならないのも、声を聴き分ける能力に長けた人間でしか出来ない」


「振り込み詐欺とか、他人の振りをする人間の声を聴き分けなければならないんだ」


「声優の声聞き分けコンテストは、今でも進化国では行われているよ? この辺境の大陸ではない所でね?」


「日本の峰 不二子の声優さんて、藤子不二雄って人が描いたパーマンのパーマン3号っていう小学生のアテレコもしていたんでしょ?」


「マイキー、詳しいね?」


「どっかで知った」


「どっか?」


「情報伝送って……」


「ああ……。マイキーに無理矢理送り込んでくる、アレかい?」


「頭をハックするって……」


「オシリスの息子のホルスに男性の同性愛を仕掛けたのが、オシリスの実弟であるセトってされるけど、ホルスが食べるレタスに、自分の子種を仕込んだとされるけどね」


「マイキー。オラウータンは同性愛じゃないけど、ボノボって同性愛の猿とされるよね」


「又さん。黄色人種に多く見られる小児斑(蒙古斑)ってさ、モンゴロイドに同性愛が少ないって事と関係あるのかな?」


「黄色人種が黄色人種となった理由が、メラニン色素の集合体がお尻などに現れたって事かな?」


「同性愛者に蒙古斑って無かったのかもね?」


「マイキー。コーカソイドとネグロイドには殆ど見られない小児斑。白色人種と黒色人種には同性愛ってもの凄く多いもんね」


「蒙古斑がある人間は足が短いのかな。足長おじさんの国のイギリスの少年、ピーターパンは緑色のタイツを履いてるよ? 又さん」


「光合成をする植物は、赤い波長と青い波長で全てのたんぱく質の元のアミノ酸を作るけど、クロロフィルは葉緑素だからね? 赤と青を合成した紫の波長。紫外線で増えるメラニン色素が黒色色素だから、モンゴロイドの男性のお尻の高さが、丁度大地を這う赤い波長と青い波長が合成する辺りを周波数帯としてるなら、モンゴロイドの男性のY染色体に埋め込まれた遺伝子が、蒙古斑を発症させるのかもね?」


「アンゴルモアの大王っか……」


「フリーセックスで、異性愛、同性愛、LGBTQを認めようとするキリスト社会の中、モンゴロイドの大王が否定する愛のカタチか……」


「又さんって、どっち?」



本番22  了 


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