本番11 バスコン映画
戦後のベビーブームで増えた日本の人口。
昭和25年から26年。
日本で上映された映画で、バスコン映画というのがあった。
男性器と女性器の絡み合いとか、避妊具を男性器にはめるシーンだとか、女性器がシネマスクリーンにアップで映された事が実際にあった。
バスコン映画とは、ベビーブームで増えた人口を抑制する為の「バースコントロール映画」の意味であった。
キリスト教では正常位しか許されていない。男性同士の後背位、口淫等の性行為が禁止されているが、最近日本で同性婚の否定が憲法違反とされた裁判例がある。
国が敗訴した訳だが、同性婚を教義上容認出来ないキリスト教のドグマが、同性婚カップルの結婚式での挙式を、教会側が拒絶した時、その同性婚カップルがキリスト教全体を訴えるるのだろうか?
国を訴え、教会を訴えないという事があった時、事は日本だけの問題ではなくなる。
正常位ではない後背位、口淫の手段を取る同性愛男性。
男性の同性愛が許されず、女性の同性愛が許されのかの問題もある。
昔から同性愛者でもない自分にとって。周囲にとって。
一つの判例は、ある県で認められた事例で、住む地域が限定されるような状況が、人権侵害に当たる可能性があると言われると、全体に波及する問題だ。
アメリカ合衆国では死刑制度がない州と死刑制度が容認されている州がある。州法の集合体としてのアメリカ憲法で、憲法で包含出来ない州法の枠組みは、遥かに日本より難しい司法判断が要求される。
バスコン映画。
バッチコン映画。
バッチコイ!
野球じゃケツバットは痛い……。
外資系サラリーマンがリニアモーター新幹線で福岡に戻りながら、京都駅で思う。
「そう言えば、小学3年生の時だった……。少年野球チームに入った時買って貰ったバットで素振りした時、俺の弟が後ろに居て、あいつの頭に当たったバットで、大泣きしたっけなぁ……」
外資系サラリーマンの弟は、大手の工務店で1級建築士をしている。
「ジャニーズは昔少年野球チームとして、高野山金剛峰寺の僧侶だったジャニーさんが作ったんだよな……」
バスコン映画時代に生まれた彼の曾祖父。
外資系サラリーマンが東京へ来ていた理由は、大手ゴム会社が特許を申請したゴムの新素材が、宇宙服に使用出来るかどうかの検査日程の打ち合わせが目的だった。
ラブドールではないが、温感を感じる肌を再現できるラバーは、ラブドールの為のラバードール。
宇宙服素材に使用する為、そのラバー・ドールを確認する作業。
自分より大きいラバー・ドールを着るという事だった。
随分前は国の名前を付けたワイフとされたものは、今はラブ・ドールと言う。
ラバー出来た女性の肉体を性の愛玩具。
今現在、ヨーロッパのある国の名前を付けてヨブト、侮蔑的表現になるので言わない。
東南アジアで植林されるゴムの木。
ワンピースの舞台が、最初ゴムの木がある東南アジアの島々だったなら、大陸としての一つを求める話なのだと考えると、ゴムゴムの実は実際に、ゴムの木になる実として、人間の肉体さえ変えてしまうかもしれない。
外資系サラリーマンがレンタルコミックで最後まで読んだワンピースの1万話。
東南アジアで9割を占めるゴムの木。
ゴムはコンドームにも使用されるが、日本メーカーでは「オカモト」というコンドームメーカーだったり、ベネトンは世界的なコンドームメーカーでもある。
人工ラバーは、耐熱性、耐突き刺し性、120万回の伸縮でもその性能は失われなかった世代から、1000万回まで耐性がある10世代へ進化し、航空機より宇宙産業として第一宇宙速度を超える時の熱、繰り返し宇宙と地球を往復出来るまでの性能を持つ人工ラバーを製造し、人工筋肉等、人間の各部位を人工ラバーで臓器さえ作れるようになっていた。
心臓は全て筋肉……。
肉体の中、唯一癌にならない臓器が心臓なのだ。
周期的な拍動。一定に伸縮する筋肉で心臓から血液を送り出す。
乳酸による筋肉痛を起こさない心筋。
ある飲料メーカーが開発した乳酸菌を使用した薬剤の効果は、眼精疲労を軽減し、身体中の筋肉を締めて、弛める、筋肉弛緩法と同じ効果で、本来の電気信号反応で筋肉の異反応から人間を解放する。
相手のシンクロを求めた新興宗教が破壊しかけた人間社会を戻す為、人類は科学を進歩させた。
宗教と科学の戦いが、宗教の神を科学で定義付けた存在へ信仰が移った時、科学がまた宗教へ変わったのだ……。
ダレカガ、ダレカヲ、マタ、ヒテイスルヨウニナッタ・・・・・・。
3月の大気。
英語でマーチはアレス=マルスの月。火星の神がマルスだった。
火星の月である3月に、三月革命が起きた。
ドイツ・オーストリアで三月革命が起き、ニコライ2世の帝政ロシアが倒されたのも、三月革命だった。
火星が支配した3月で、王政が倒された時、民衆が勝った革命で、王=神の支配からエグザイルした人民の為、フランス預言者のノストラダムスがいたなら、決して1999年でも、21世紀これからハルマゲドンが起きるという事もないのだ。
フランス二月革命、ドイツ・オーストリア3月革命。ロシアの3月革命。
新興宗教が画策する第三次世界大戦や、ハルマゲドンの戦い(ハル・メギド=メギドの丘)なんかないとさえ言える。
火星を舞台にしたハリウッド映画「トータル・リコール」では、電磁波照射で精神異常をきたしたり、頭部へ電磁波照射した時、記憶を植え付けられる、また人格が崩壊したり、人格をハッキングされるような時、濡れたタオルを頭にターバンのように巻く事で、その電磁波障害を避けられる方法が既に示されていたが、頭部をヘルメットで守る時、電磁波障害が避けられる事で、脳腫瘍が電磁波で発症するものとした時、ヘルメット治療も出来るかもしれないが、メタを超えるアート、メタートなヘルメットは、地獄から、ヘルから救うのだろう。
男性のお腹に宿ったクアトーという人格が、男性同士が結ばれる事で、お腹に出来た瘤なら、瘤取り爺さんが、若者の子種を口淫したからなのか。
口の中で繁殖したエイズウイルスが、口内と喉で悪玉菌として繁殖したヒステリー球のように、筋肉の異反応からの自律神経失調症となってしまうような感覚。
喉で声色を変える存在。
偽物に変容出来る存在。
人の快楽を自分のモノにして悦楽する存在を仏教では他化自在天と言う。
織田信長公が名乗った第六天魔王が、その他化自在天……。
蘭丸には二人兄弟がいた。
蘭丸、坊丸、力丸。
織田信長の甲高い声……。
その原因は、蘭丸、坊丸、力丸の声だったのか?
美少年の美声……。
美声のセラフィム。
女のような声色に変える手段が、そうであったなら……。
宗教は、人を神の名前で縛るのか?
強制力のある名前を持つ存在を落とす事が、果たして悪であるのか、善であるのか?
宗教と科学は、己を否定し合うのだ……。
本番11 了
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