ファンタジー世界で出しちゃった桃えろ芝居の主演女優はハーフな猫エルフの兎耳

予告編 「あたしが現実で出したアダルト的なビデタイトルって……」

　袋小路にある、とあるＤＶＤショップに並ぶのかしら？　行列が出来る店で紹介されるのかしらと問い掛ける、この、とある世界で、とある国の、とある町での、とある数百軒並んでいる、とあるアダルト的なＤＶＤショップで、兎耳が羽になっている猫エルフが、にゃあにゃあ言いながら、お客様のリクエスト通りにピックアップするＤＶＤが、ファンタジー倫理を通っているかは知りません……。

「猫チー！　こんなんある？　『猫耳エルフがマチンガーＺ！』」

「お客様！　そんなのはないです！　しかしですね！　猫耳エルフで検索すると、『猫耳エルフにマシンガン！　ピュピュっ！』と言うのは御座います！　あっちの世界じゃ２万本は売れてます！　結構いけますよ！」

「猫チー！　それ貰う！」

「はい！　出前一丁です！　あなたの妄想にズームイン！」

　普段は大手の外資系企業のサラリーマン。

　彼のお得意先の上役の女性は、３０代前半でショートカットのスレンダー美人。

　妄想イケメンのお客様。大学時代はアニ研で、昔の声優の名前を挙げた時に、幾つそのキャラクターを言えるかコンテストで、３回位優勝した事のある位の知識。

　アニメキャラクターのお見合いコント番組主催で、勝手に声優さんがキャラクターの声で、カラオケ店でボイスチェンジャーで盛り上がるモードでは、いつもバカボンのパパ役で、不二子ちゃんとお見合いをするって……。実際バカボンママと峰　不二子ちゃんの声優さんて同じだったんだよね……。

『前口上（チラリズム）……です』