第22話

「ランキング戦ってのは大雑把に言えばこの学園に置ける戦闘序列。名前はランキング戦だが実質的にはトーナメント戦に近いもので全員と闘う。もちろん試合の時間を無制限にするために魔道具を色々使うらしいが一週間かけて行う。ウチの学園は卒業に置いては学業よりもこちらの方が優秀であれば卒業できるからこっちの方に力を入れる奴もいる。」


俺はミーナ達を振り解き愛理に大雑把にだが説明する。


「なるほど、ちなみに参考までに皆さんの順位を伺っても?」


どうやら自分がどの辺りにいるかを予想したいようだ。


「俺は学年800名中374位の全校生徒2694名中で698位だ。」


俺は良くも悪くも歴代の平均点と呼ばれていた。


「私は学年500位の全校生徒803位だよ。」


ミーナは戦闘スキルで無いのにここまで成績を残すのはある意味凄いことをしていた。


「私は学年3位、全校生徒3位でしてよ。」


リュヒルは流石風紀委員長というだけあって首位に近い順位をマークしていた。


「あれ?もしかしてお二人とも本気で闘ってませんか?」


「それは私も思ってた。何故イグアスはそんなに低いんだ。」


「あーそれね。装備の個数が決まってるんだよ。罠使いとかも制限くらう生徒も結構いるし俺は安全帯に大量の工具が入ってるからそれが無くなっちまうんだ。」


どこか学園の意図を感じるルールであった。

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