創作の傍らで語るもの(プラモデル集)

読み方は自由

RX-178 ガンダムMk-Ⅱ(エゥーゴ仕様)

 子供の頃は、よく造っていたガンダムのプラモデル(通称、ガンプラ)。大人になった今は、まったく造っていませんでしたが、あるネットのサイトを観ていた時にふと、久りぶりにガンプラを造りたくなりました。やっぱり、少年の心は消えないものです。自分では「大人」になったつもりですが、その奥には、今も消えない純粋な気持ちがありました。


 近くの店には欲しいモデルが無かったので、某密林サイトを使い、造りたいガンプラを二個ほど購入しました。「機動戦士Zゼータガンダム」に登場するモビルスーツ、ガンダムMkマーク-ツーのエゥーゴ仕様とティターンズ仕様です。今回エッセイで書きますのは、このガンダムMk-Ⅱ(エゥーゴ仕様)になります。


 RX-178 ガンダムMk-Ⅱ(エゥーゴ仕様)は、「機動戦士Zガンダム」の主人公、カミーユ・ビダンが(彼の立場から見て)敵勢力の軍事施設から奪取した機体です。「機動戦士ガンダム(または、そのシリーズ)」をあまり知らない方は、「ガンダム」と聞いたらまず、アムロ・レイとシャア・アズナブルを挙げるでしょう。


 白いロボット(ガンダム)に乗るアムロが、赤いロボット(シャア専用ザク)に乗るシャアと戦う。内容的には決して間違っていませんが、機動戦士ガンダム自体がアニメ特集など以外でほとんど紹介されず、またガンダム特集などが放送されても、「ガンダムを知っている前提(あくまで自分の主観ですが)」で番組等が進むため、初見の方は「何だ、コレ?」の状態になっていると思います。実際、自分も「Ζゼータ」以降のシリーズを知るまでは、機動戦士ガンダムに続きがある事など知りませんでした。

 

 「機動戦士Zゼータガンダム」は、そんな「機動戦士ガンダム」の正統な続編になります。物語の舞台も当然、宇宙世紀。機動戦士ガンダムに登場した地球連邦軍が、ジオン公国軍に勝利した後、その連邦軍に所属する軍人が、ジオン軍の残党狩りを名目に、それ専門の特殊部隊(ティターンズ)を設立しましたが、ティターンズの強引な軍事行動に異を唱えた人々が、反地球連邦組織(エゥーゴ)を組織し、そのティターズと対立関係にある所から物語が始まります。


 その戦いに巻き込まれた……と言って良いのか、何とも言い難い形で関わってしまった少年、カミーユが乗り込んだ機体こそ、RX-178 ガンダムMk-Ⅱ(乗り込んだ時はティターンズを象徴する紺色っぽい色ですが、後にエゥーゴ仕様の白色に塗り替えられます)です。


 ガンダムMk-Ⅱは、初代ガンダム(ファーストガンダム)の後継機にあたりますが、そのデザインは、(個人的には、ですが)よりメカニックに、かつ無骨な感じになっています(詳しくは、ネットの画像等を参考にして下さい)。


 ガンプラには、サイズ別にHGハイグレード(実寸の1/144サイズ)、MGマスターグレード(実寸の1/100)、PGパーフェクトグレード(実寸の1/60)等に分けられ、サイズが大きくなる程に組み立てる難易度や値段等が変わってきます。


 基本、サイズが小さいほど簡単で、大きくなる程値段が高くなる傾向があると思います。今回、僕が買ったのは、MGのガンダムMk-Ⅱです。MGは難易度的にも、また大きさ的にも(自分的には)丁度良い感じなので、購入ボタンをポチッとしました。

 

 組み立ては説明書に従って行いましたが、これが意外と疲れる。でも、面白い! 一つ一つの部品が接合し、それが形となって行く光景は、ワクワク以外の何ものでもありません。これは、造った人にしか分からない感覚です。


 Mk-Ⅱのプラモは、胴体部分からのスタートになりますが、それが良い感じにスタートダッシュを掛けてくれます。ガンプラは基本的に人型なので、手足を先に造るよりも、胴体を先に造った方が、周りをあまり散らかさずに済むからです(胴体を先に造れば、両腕を造り終えた時に「そこ」に付ける事で、両腕の紛失や破損を防ぎやすいからです)。胴体を造った後は頭部、頭部の次は、武器を造ります。

 

 武器は、ビームライフル(熱源兵器である「ビーム」を発射するライフル)、ハイパーバズーカー(実弾を発射するバズーカー砲)、シールド(敵の攻撃等を防ぐ盾)の三つです。ビームサーベル(敵の装甲を切り裂く高熱の剣)は、背中のバックパック(モビルスーツの空中移動等を助けるブースター部分)を造る際に、バルカンポット(バルカン砲を備えたオプションパーツ)は頭部を造る際に造ります。ライフルの製作はそれほど難しくありませんが、スコープの部分にシールを貼る時は、少し苦戦しました。やはり、ピンセットは大事です。バズーカーは、一番簡単。シールドの部分は僅かに苦戦しますが、「できない事」はないでしょう。


 武器の次は、腕を造ります。腕の部分は、関節の関係か、細かい部分がやや多いですが、説明書の通りに造れば、問題ありません。最初は右腕の組み立てからはじまり、関節駆動する手を付けて、左腕を造ります。左腕も右腕と同じように組み立て、機体の両肩を造れば、後は既に出来ている胴体部分にバックパックと合わせてガチャンとするだけ。腰の部分は、脚部の次に造ります。


 脚部は右の足から造り、続いて脚の付け根から足首まで造ります。それが終わったら、次はフレームの取り付け。フレームはやや細かい部品が多いですが、それ故に組み上がった時の喜びが大きいです。物語では工業製品、現実では単なるプラスチックの模型であっても、出来上がった瞬間には、一種の美術品を観ているような感覚になります。それこそ、時間を忘れてしまうくらいに。両脚を造り終えた時は(造り始めたのが遅かったのもありますが)、文字通りの深夜になっていました。人間の集中力には、時間をぼやかす力があるようです。

 

 両脚を造った後は、腰の部分を造ります。腰の部分はかなり簡単で、結構サクサク造る事ができました。残りの作業は、今までのパーツを合体させるだけです。腰のパーツに両脚を付け、それを付け終えたら、上半身(腕やバックパック等が付いている)に腰の接合部分を合体させます。

 これでMk-Ⅱ本体の完成です。人によっては、機体に付属のシールを貼ったり、パーツそのものに塗装を施したりする方もいらっしゃいますが、僕はできるだけ本体を弄らない派なので(本当は、塗装が出来ないだけですが)、製作の方は一応終了です。


 ここから先は、完全に好みの問題になります。機体の右手にビームサーベルを握らせてもよし、「フル装備(腰の部分に引っかけられる所があり、そこにバズーカーを装備させる事もできます)」の状態を再現してもよし。

 今回購入したエゥーゴ仕様には、ディスプレイスタンドが付いていたので、設置の場所を考えた結果、迷わず造る事にしました。ディスプレイの製作は、結構簡単でした。部品もそんなに多くなく、整備員のワイヤー等まで拘らなければ、あまり苦戦する事はないでしょう。


 スタンドの上に立つMk-Ⅱは、いつ観ても格好いいです。

 僕は「フル装備」の状態で、スタンドの上に乗せています。


 かなり個人的な趣味を書いてしまいましたが、最後まで読んで頂いた方には感謝の言葉も御座いません。本当に有り難う御座います。今後も新しいプラモを造り次第(ティターンズ仕様のガンダムMk-Ⅱをまだ造っていないので、次回は「それ」に関するエッセイになるかも知れません)、その製作内容等を含めて、エッセイを書いていきたいと思います。


 最終的に目指すは、ガンプラと日本戦艦(戦闘機や戦車などでも可)の夢の共演!


 戦艦大和が敵の攻撃で被弾しかけた所を、νニューガンダム(またはUCユニコーンガンダム)が敵の砲撃を全部撃ち落とすシチュ、とか胸熱ですね!

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