第14話 笑って生きて行く3

涼也.英士「わー!風ちゃん!それは、お口にいれちゃダメだってば!」


 オレたちの新たな家族の物語


 聞いてもらおうかな?



涼英(りょうえい)『京(キョウ)、今まで風を守ってくれてありがとう』



 風ちゃんが天国へ旅立った日


涼也「ねぇ、父さんも、母さんも、いい加減結婚しちゃえばいいじゃん?」


 風ちゃんの願いだもん


英士「本当に愛し合ってたから、二人とも今まで結婚しないで、オイラと、風ちゃんと、リョウを、2週間にいっぺんは逢わせてくれてたんでしょ?」

 

 風ちゃんだって、そう言うに決まってるもん



 分かってるよ。父さんのお家、大きな会社経営してて、母さんとは別の人と結婚しなさいって言われたんでしょ?


 父さん、母さんのこと好きだから意地でも他の人と結婚しないで、オイラと、風ちゃん、リョウを守ってくれたんでしょ?



 その後ね、父さんのおじいちゃんが、体の弱い風ちゃんだけを手放した事を後悔してた…


 って


 話してくれたんだ


涼英「京、待たせてゴメン。結婚しよう?」


京「…はい」

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