第11話 花冷えの季節 恋人達編5
倫(りん)「冴多(さえた)さん、俺の担当する山乃(やまの)さんが『風ちゃんに嫌われたから仕事しねぇよ』って訳分かんない事言ってんスけど…」
心紀(みさき)「リョウも、同じ事を… 源本(みなもと)くん、 言ったでしょ?山乃兄弟の世界は、風さん中心に世界が回ってるって」
確かに聞いたけど…
山乃英士(やまの.えいし)さん、画家として大成した人… ホントはルールや、しがらみの中で作品を作るより、自由にモノ作りをしたい人
山乃涼也(やまの.りょうや)さん、演出家、脚本家として才能があるのに、やはり少数精鋭のこだわった作品しか世の中に送り出していない
その理由は、山乃風(やまの.ふう)さん
涼也「風ちゃんが、世間の人に… なんてあり得ないでしょ?」
英士「風ちゃんを守るのは、オイラ達の使命なの!」
同じく作詞作曲家として才能のある風さん。けど、その素顔を公表していない
幻の天才
つまり、己の才能より風さんを、世間から守る事に命を燃やしている人達
倫「もったいないですよね?せっかくの才能…」
心紀「まあね。けど、始まりがちょっと強引だったらしくて、翌日からしばらく口聞いてくんなかった… って言ってたから… ね?」
倫「詳しいスね?」
心紀「何?妬いてんの?」
倫「は?何言ってんスか?妬いてねぇし!」
心紀「俺は妬いてるよ?それに聞きたくなくても、俺の幼馴染みのリョウが、ペラペラと教えてくれるんだよ… そんな事より、俺は倫と…」
俺に、kissしてきた心紀さん…
仕事の関係で、山乃家に出入りする中、知り合った人…
心紀「これから宜しくね。倫」
類友… 自身も強引な心紀さん…
けど… その強引さが嬉しかったんだ…
倫「あっ…」
心紀「可愛いな… 倫…」
その蕾に自身を宛がって俺は、腰を進めた…
倫「あっ… あぁん」
心紀「気持ちいい?倫…」
ストイックでちょっと真面目な倫を… 乱れさせてみたい…
花には刺がある
それでも
甘い密に魅せられていくんだ…
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