第21話 瑠璃ちゃんの悲しみ 貴女の力に…
リョウside
風華『時間は大丈夫ですか?』
って、人の事気にする場合じゃなさそうな顔してんのにね?でもふうちゃんに救われてるのは確かで…貴女の力に俺はなりたいんだ
風華「…で保育園から連絡が来て…『牛乳飲まない子はお昼寝の時間もおやつもお遊びも無しよ』って言ったそうなんです…」
涙を大きな綺麗な瞳に浮かべふうちゃん…伝えてる筈なのに…って
風華「一瞬悲しそうな表情して一口頑張って飲んで…飲み込めなくて…可哀想に口から食べていた物も…泣き過ぎて熱を…『今は職員室の畳みスペースで布団敷いて様子見ています。提携医が診てくれました』と」
成る程…それじゃあふうちゃんも悲しそうな表情している訳だ
リョウ「ふうちゃん?大丈夫?ほら少しお茶飲んで、ルリちゃんは大丈夫なの?」
風華「応接室にベット用意して下さって、施設長『幸い瑠璃ちゃんには牛乳アレルギーは無いけど、もし…』って保育園の園長と話をして、その日は瑠璃ちゃんが心配だからと翌日施設に謝罪に来て、瑠璃ちゃんは大事を取って暫くは休ませようって話し合って決めてたんですけど」
火曜休みって言ってたのに…自分の事より…か
風華「改めての謝罪の後、担任の先生が瑠璃ちゃんと話しを…って。施設長は普段は穏やかで優しい方なんですけど、事が事だけにお怒りで」
分かるよ。曲がりなりにも俺飲食業やってる訳
施設長が怒るのも無理ないよな
風華「施設長が『瑠璃ちゃんが保育園に入園する前に約束した事をもう一度確認させて頂きます』って言われて。私は…泣いた事で一時的に熱が出たらしいベッドで眠っている瑠璃ちゃんを見ながら施設長の話を聞いてたんです」
保育園に対する不信感、わだかまり… 心の整理が出来て無い様だったから俺に話す事で考えをまとめて欲しいなって…何よりルリちゃんが何を感じ取ったのかが気になったんだ
リョウ「施設長さんは何て?」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます