思惑


人は人を利用する…そして利用される。

愛は人を利用する為の潤滑油。


▽帰宅中にトオルから電話…隣にオレンジがいたんじゃ電話しづらい…出ない。


コンビニに寄り、車の中で折り返し電話する。

オレンジをコンビニに行かした。


[オレンジはどうよ?もうエッチしたか?]

トオルの第一発声。


[まだ…やっぱ女じゃ興奮しない。俺は真性なゲイだな。ちょっとショックだよ]


[もったいね~!17だぞ!17!オレンジはユダに気があるのに]

笑いながらトオルは話を続けた。

[まぁ、お前と俺とオレンジで、や(S○X)ろうぜ]


相変わらずノリが軽い。

[忘れんなよ!オレンジはあくまでも楽しむ為のツール(道具)だからな。情は挟むなよ。


キャッチ入ったから切るぞ]

一方的に言われて切られた。


…そう、トオルにとってオレンジは、俺とエッチする為の手段…道具。


俺にとってオレンジの存在は何?


オレンジはコンビニの雑誌コーナーで、誰かと電話をしている。


目があう…オレンジは俺の視線に気づくと笑って手を振った。

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