想い


愛は幻想…想いも幻想

表示するのは困難で、だからこそ人は求める。


▽マコトが言う。

ユダって、嵐の海に浮かんだ小船みたい…どこに向かえばいいか分からず、荒波のせいで上がったり下がったり、今にも沈みそう。


同情ではない言葉…ただ、ふと思った事を口に出してみただけの言い方。


そうかもしれない…安全で安心な港にいれば良かった。

でも退屈だった…航海したかった。

まだ噂でしかない[幸せの地]を踏みしめたかった。


だから飛び出した。

さまよった…たくさんたくさん失った。


真っ暗でコンパスもない嵐の海…一筋の明かりを見つけた…マコト。


今までにも何度か光を見つけ進む…見失った…諦めた…幻だった。


今回の光…マコト…舵は向けてる…見失う事はない…諦める事はできない…でも幻だったら?


たくさんさまよい考えるのも疲れていた…賭けるか?


相手が男でも?

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