第82話

「俺、携帯ゲームしたいわぁ」

智が何やらつぶやいています。

「携帯ゲームねぇ、何かやればいいじゃん」

「おぅ、オススメあるか?」

「んー。俺あんま携帯ゲームしないからなー」

入ってるゲームと言ったら、このバトルのと音ゲーと…さくらオススメのうさぎ育成ゲーム。うん。いや、意外と気に入ってるから。かわいいのよ。ちなみに今は3匹飼ってたりしますよ。まぁ無難にバトルか。

「あー、えっと。このバトルのやつは面白いぞ。ちょい難しいけど、慣れたらめっちゃ面白い」

「おぉー、それ見たことあるわ! もう入れちゃお」

「決めんの早!」

「暇潰しほしかったんだよ〜」

暇潰しねぇ。うさぎの育成の方が暇潰し感はあるけどな。

「他もある?」

「ん? あ、えっと」

おっと、携帯見られたか?

「何そのかわいいの! ゲーム?」

おぉぉ、見られてるぅ!

「えっとー。まぁゲーム」

「癒し系のやつ??」

グイグイくるなぁ…。

「まぁ、うん」

「えー、俺もやりたい! どういうやつ?」

え。うわぁ、恥ずかしいわ。自分で楽しいと思ったことなのに智に笑われるかもって言えなかったわ…。俺ってダセェなぁ。

「さくらに薦められたんだけど、うさぎ育成するやつ」

「うさぎ! 見して」

「これ」

「かわいいな! お、何匹もいる!」

「今、3匹。かわいいし、暇潰しにめっちゃいいぞ」

「おー、それも入れよ!」

智はこう言うやつだったな。


「ふーくん! 智くんもうさちゃん飼い始めたんだねー!」

「あー、携帯の。そうなんだよ」

「ふーくん続けてくれてたんだね〜!」

「あれハマったわ。今3匹いる」

「えー、見せて見せて!」

「これ」

「かわいいー!」

さくら近っ。さくらも…。うん。かわいい。

「じゃ、帰るか」

「うん、帰ろ〜」


では、皆さんも育成ゲームやってみてください。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る