第49話
「席替えするぞ〜」
\やった〜/ \え〜/
担任が突然席替えをすると言い出した。今回こそさくらの隣に!
「まじかよ〜、俺、史人とたくと離れたくない!」
「あー、そうだな。まぁ同じクラスなんだし、そんな気にすることねぇよ」
智と前後なのすっかり忘れてたわ。いつも一緒にいるし、まぁ離れてもな。でも、さくらとは隣の席がいい!!
「史人薄情〜、俺は離れたくないのー! なぁ、たく!」
「今回こそ、ゆみの隣。ダメでもゆみの隣は女子」
「お前…ちょっと怖いわ」
「男子でも別に何もしない。でも、願望はそう」
「そ、そうか」
「恋してんだからそんくらい考えるだろ。な、史人」
「え? 俺?」
ん? 俺がさくらのこと好きなのバレてる?
「うん。一般論言いそうだから」
「あー、まぁ普通かもだけど…。口に出しちゃうと怖く聞こえるかもな」
バレてなかったー! 危ない危ない。
「ふーん。史人もそう思うのかぁ」
「い、一般論だ」
智がめっちゃニヤニヤしてくる…。
「おーい、そこの男子も早くクジ引きにこーい」
「はーい」
いつの間にか俺たちの番。今回こそはさくらの隣!!
「なんで…」
「…ゆみ。遠い」
たくと俺が隣の席になりました。さくらはと言うと…。
「わーい! ゆみりん隣ー!」
「お、さくらと隣か〜! 嬉しい!! お? 前智くんじゃん! よろしくね〜」
「おぉ!2人が近くは心強い! よっしゃ、頑張ろう」
「智ずるい」
「ま、まぁ隣女子だし。さくらだし! よかったと思おうよ!」
「うん、でも智はずるい。史人もどんまい」
「ずるいよな。ん? 俺?」
「さくらさん遠いね」
「…内緒でお願いします」
「了解」
たくに普通にバレてた。そして、智その席変わって。いや、ゆみさんと代わればウィンウィンすぎる! あー、ゆみさん席代わってー!!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます