第46話

「史人〜、どうしよ!」

智が駆け寄ってきました。

「どうした」

「ゆきちゃんにこのままじゃ希望の進路は難しいって言われたー!」

ゆきちゃんは俺たちの担任です。

「まじ? お前どこの高校目指してんのよ」

高校2年の俺たちだが、この間進路希望の紙を提出しばかりだ。

「え〜、お前と同じとこ」

「いや、自分で選べよ。ってかあそこで難しいって…」

「自分で行きたいんだよ〜。あぁどうせ俺はバカだよ! バカに勉強教えて先生」

「まぁ分かるとこはいいけど。ゆきちゃんにも聞けば?」

「ゆきちゃん怖い! 史人先生たまに勉強会頼みます!」

うわ、さくらとの勉強会と被らないようにしよう…。

「いいよ。テスト前とテスト期間以外な」

「わかった! ありがと! テスト前とテスト期間…さくらちゃんとのラブラブ勉強会の時か!」

「う、うるせぇ! 聞こえたらどうすんだよ! ただ勉強教えてるだけだし!」

「ふ〜ん」

「自分の勉強もあるし、何人にもは教えらんねぇの!!」

「ほぉほぉ。そういうことにしといてやる! じゃ、今度勉強会よろしく!」

「お、おぅ」

「さくらちゃん連れて来てもいいからな☆」

「わかったから、そのいじりやめろって!」

「はーい、史人先生ー!」


勉強会…さくらも呼ぶか。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る