第42話 【智の恋】

先日、俺が“先輩の彼氏”だと思っていた人は“先輩のお兄さん”であることがわかった。よし、智。今日こそ先輩をごはんに誘い、そして、告白するんだ!!


「お疲れ様です!」

「あ、お疲れ〜。智くん今日シフト一緒か〜、よろしくね」

「はい! 今日もよろしくお願いします!」

「よーし、頑張りますか!」

「あ、すみません。先輩、今日バイト終わりって空いてますか?」

「今日は…、うん! 予定ないよ〜」

「じゃあごはん行きましょう!!」

「いいよ〜、よーし! 美味しいもの食べるために働くかー!」

「あざす! めっちゃ働きましょう!」

よっしゃ、絶対告白してやる!! …めっちゃ働くってなんだ?


「ふぅー。疲れたね」

「はい、お疲れ様です」

「智くんもお疲れ」

「じゃあご飯…行きますか!」

「うん! 何食べようね〜」

うわぁ、先輩と2人でご飯とかめっちゃ緊張する! しかも、今日は告白を…。ビビるな、俺! チキンなんかじゃない!

「何食べたいー?」

「チキン! あ、じゃなくて…えーと」

「ふふふ、お肉食べれるとこ行こうか〜。ファミレスでもいいかもね」

「あ、そうですね。お肉、はは」


チキンとか言っちゃったよ、俺…。先が思いやられる…。


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