2020年2月24日

 先ほど水槽を覗いてみると、エアレーションのチューブ付近の水面で、白粉花の種と見紛うばかりに真っ黒く変色し、水流に弄ばれるままにプカプカと浮遊しているダザイを見つけた。実に三日ぶりの再会ではあるが、残念ながら彼奴は明らかに絶命している。いちおう枯葉の上に遺骸を横たえてはあるが、ダザイが動き出すことはおそらくもうないだろう。彼は己の運命に逆らえなかった。もしくは、その名によって背負わされた本能にも似た自殺機構のようなものによって自ら命を絶った。さようなら、ダザイ。ひと時の楽しみをありがとう。小さききみから得られた教訓は大きい。やすらかに眠ってほしい。

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