死の無い肉車
N白 音々
27時
ERROR00年00月00日E曜日27時00分
場所:電柱街の十字路、電線が絡み合う裏の道カラ自宅マデ
記録者:マルマル03:d
おれの友達が打ち明けてくれた
「指がしくじってさぁ…なんか接続が悪くて、触感の信号が届かないんだよ」
認知機能が死んでいるのだろう、だから何処か遠くへ向かって話しかけている
彼には何を感じていて何が感じ取れないのだろうか……
彼を家へ運ぶには苦労した
持とうとしても、歩く動作をし続けてぶつかり、傷付ける予定ではない所まで破損してしまった
重要な所さえ大丈夫ならば、原因も治療法もわかる事だろう
バレて資源の無駄と言われる前にさっさと分解してやる
新しい身体になれば全て忘れている事だろうし
彼の隙間にバールを差し込んで、割ってやると中からは、ドス黒い液体と、赤と青の細いコードが漏れ出した
色々と嫌な考えも浮かんだが、全て好奇心に、興味に、新しいアイデアにかき消されていって、心地が良かった
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます