出会

彼に出会った

大学3年の夏


都会の大学に通う

彼との接点は

ほんの僅か


強い引力


まぼろしを信じた二人


新聞配達

六畳一間の古アパート

窓の外は神田川

真夜中に通う銭湯

食べきれないカレー屋さん


古い歌に出てくるようなワンシーン


ここで職を探した

ここまで育ててくれた

親の想いも見えず


あなたの近くにいたかっただけ


どんな無茶苦茶なことも

一歩踏み出すことに無駄はないと思えた


終わらせることは

なんとなく分かっていたのに





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