第10話 現代俳句論、SSポエムへの道


 第5話で文学について考察しましたが、今回は、現代俳句論について鋭く切り込みたいと思います。


 現代の俳句は、五七五にとらわれず、季語の有る無しにもとらわれず、さらには口語で句を作るといった自由な俳句が多くなってきているそうです。そこまで自由に作ったものを、なぜ、俳句という古い言葉で括るのかというと全く謎です。何であれこのような句も詩の一種ですからSSポエムとか名付ければいいんじゃないでしょうか。

 自己紹介で、俳句を作っていますと言えばなんだかカッコいいと思いますが、SSポエムを作ってますというとおかしい人に認定されそうなので、みんな俳句を作ってると強弁しているのではないかと勘繰ってしまいます。

 どこが鋭く切り込んだのかお判りでしょうか、作者のわたしにも分からないので、読者のみなさまもお分かりにならないと思います。ただの前振りなのでご勘弁願います。


 とりあえず、SSポエムを発表させていただきます。



 コンビニで 買わず飛び込む トイレかな

(こんびにで かわずとびこむ といれかな)

 トイレを借りたら安いものでいいですから1品くらいは何か買ってあげましょう。



 無残やな 整形したの その顔で

(むざんやな せいけいしたの そのかおで)

 決して本人に向かって言ってはいけません。顔に出してもいけません。思うだけでとどめましょう。



 無残やな 勉強したの その点で

(むざんやな べんきょうしたの そのてんで)

 これもお友達には言わないようにしましょう。無残やなシリーズは、いくらでもできそうですね。



 ゲリラやな ブラにしみいる 夏の雨

(げりらやな ぶらにしみいる なつのあめ)

 ゲリラ豪雨で、ブラウスが透けてしまった上にブラまで雨がしみ込んで大ごとになってしまうあれですね。チラ見はガン見だそうですので気を付けましょう。



 我と来て 遊べや金の ないJK

(われときて あそべやかねの ないじぇーけー)

 お金持ちのおじさんが何か良からぬことをしそうで怖いですねー。へんなおじさんについていってはいけませんよ。


 実るほど 首を垂れる 巨乳かな

(みのるほど こうべをたれる きょにゅうかな)

 字のまんまです。何人も地上においては重力のくび木からは逃れられません。


 SSポエム、以上6句でした。

 今日からわたしはSSポエトでございます。

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