第19話 貴女がいない
新型コロナウイルス、緊急事態宣言、来なくなった貴女。会えない日常は三週間目ぐらい。自分は毎日のように貴女を思った。けれども、貴女は来ない。会えない。つらい。悲しい。柴犬やスヌーピーを見かけるたびに貴女を思い出す。それもこれも、貴女が大好きなものだから。自分は毎晩、スヌーピーのぬいぐるみを抱いて眠る。でも、貴女がいない。自分はこの現実を受けいれがたい。もう会えないのだろうか。貴女の笑顔がぼやける。オレの涙で。新型コロナウイルスが憎い? いいや、最後に貴女がこう繰り返し言っていた。
「人って、いつどこで、どうなるかわからない」
オレは、あの日、あの時、最後に貴女にこう言えばよかった。
「好きだよ。愛してる」
自分はこれから、どうしよう? もう貴女に会えない日常? 自分は泣きたくなる。つらい。悲しい。貴女の大好きな柴犬やスヌーピー。自分は知った。愛してるって、こういうことなんだな、と。もしも、もう会えなくなっても、オレは貴女を思い出す。自分は知った。貴女の笑顔が太陽みたいだったことを。
純子さん、いつまでも、愛してる。
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