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「アレン、明日こそは確実にステータス閲覧を受けてもらうからな。」


帰ってきてからというもの怒られことを覚悟した俺は召喚者たちが広めてくれた謝罪の奥義 Japanese Do Ge Zaを繰り出したが父上こと国王陛下には全く通じず明日の朝にはステータス閲覧を即座に行うということが確定してしまった。


「アレン、嫌なのはわかります。歴代の王子達も揉め事の種となりうる事の発端としてステータス閲覧が行われて来ました。」


母上もステータス閲覧には懐疑的では無いらしい。

しかし、現実は非情なもので次に彼女から発せられる言葉は一気にやる気を削ぐにふさわしい言葉だった。


「でもね、国の未来を担う者としてやらなければならないことなのよ。」


ガーン


開いた口が塞がらないとはこのこと


「嫌だ嫌だ、めんどくさいーーーー!!」


完全に精神は幼児退行しやっと心と身体が一致したおっさん転生者。泣きながら大理石の床を叩き出す。

大人とて勉強しなければ生きていけない現代を生き抜いたこの人物にとってやることが増えるイコール悪であり過ぎた。

子どもならやることが増えるイコール親に褒められるチャンスが増えるで済むがこの中のおっさんはどうしてもブラック管理業務に懲りたせいかずっと寝た方が好きな子ども側になっていた。


「もう、アレンには困ったものね……あ、そうだわ。」


「なに、やらなくても良いの?」


「違うわ、でもアレンの将来が楽になる良いことよ。」


「何それ。」


そこで一旦泣くのを止め母上の言葉に耳を傾けてみることにした。

母上はその様子を見て気をよくしたのか言葉を発する。


「ステータス閲覧が終わったらパーティを開くんだけどそこでアレンのやることをとことんやってくれそうな子を探せば良いわ。」


「えーパーティってお化けみたいな人がいっぱいるところっ本に書いてたよ。」


「メイドたち(ギロッ)」


怖っと思わず叫びたくなるほどの眼光を用いて母上はメイドたちをにらみつけるがメイドたちは皆同じ動きで首を横に振った。


「母上のベットの横にある棚に置いてあったよ。」


しまった、というような顔で母上は顔に手を当てると悩みながらも言葉を口にした。


「それは他国でのことが書かれたものだから大丈夫よ。」


「え、でも母上のこっちに来てからの日記って書いてあったけれど。」


「そんなことないわよ。」


母上はあくまでも白を切るつもりたしい。見苦しいもほどにあるがここで引き下がらなければ話が長くなりそうだ。


「うんわかった。パーティにも出るよ。」


この男、めんどうなことは後回しにしてなかったことにするタイプなのであった。

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