8-2★


 「ひぃ、ひいいい...!嫌や、嫌や...!俺あんなんなりたくない...!死にたく、ないっ!!」


 首が無くなった教師二人の死体を見た小西は、自分の死を想像したのか、さらに泣き叫ぶ。そして俺に向かって土下座して命乞いをはじめる。



 「お、お願いしますっ!!赦して下さい!殺すのは止めて下さい!!い、虐めのことは、一生償います!金とか毎日貢ぎますんでっ!!二度と悪口も言いません!皆でボコったりしません!今日から改心します!

 赦して下さい赦して下さいお願いしますっっ!!!」


 

 床に頭をこすり付けて早口で命乞いを繰り返す小西を俺はまたも大声で笑ってやる。



 「一生かけて償う?改心する??お前みたいな低脳の腐ったクズ人間がそんな殊勝になれるかよ?

 いいか、将来大人になってからのお前はなァ?仲間と一緒に女をレイプするわ、誰かを金づるにして不当に金を搾取するわで、誰かれの人生を潰すようなことをするんや!

 そんなくそったれな将来しかないお前が改心やと?笑わせんなやゴミがぁ!!」

 「は......?大人?将来?何を、言って...」

 「こっちの話や。それにここはお前らの謝罪の場じゃねーんだわ。お前らがここですることは、

 後悔と絶望の二つだけやっ!!」


 “苦しめ”


 いつもの闇魔術を発動して、小西の体にウイルスを侵食させる。今回投入したウイルスは、痛覚過敏の効果をもたらすもの。通常の何倍も痛がりやすくなる体になる。大丈夫すぐには殺さへんよ。治療してすぐ治して遊んだるからな!



 「よくも俺を鼻くそ野郎とかチ〇デカとか言って馬鹿にしたなァ」


 ゴキボキッ!「あ”あ”あ”あ”あ”ッ!!」



 「俺の教科書とノートをズタズタにしやがったせいで成績の下落が増したんやぞクソがっ!!」


 グチャッ、ゴリィ!!「うげおえええ”え”え”...っ!!」



 「一方的に甚振られてる俺をいつも嗤ってたなァ、その様子をネットで晒しもしたよなァ!?この人間のクズがァ!!」


 ズバン!ズバババッ!「得w運rレtℊw手Ⅴむhんgf...!!!」



 「腹とか背中とかに煙草をグリっと押し付けたこともあったよなァ!?受動喫煙じゃ飽き足らず人を灰皿扱いまでしやがって!!!」


 ザクゥ、ジュウウウウウウウ!!「bdfgrdいえうyrt...!!!」



 嬲り、治して、嬲り、治す......何度も何度も繰り返す一方的な残虐拷問。泣き叫び絶望に満ちた顔をしている小西に対して俺は爽やかな笑顔をしていた。


 (やっぱり気持ちが良い!オッサンになってたこいつよりも、学生時代のこいつを甚振ってる時の方が最高にスカッとする!!)


 リアル中学生の小西を殴る度、斬る度、炙る度、踏みにじる度に、こないだまで受け続けて溜まりに溜まった怒りと憎悪と屈辱が洗い落とされていく気がする。やっぱり当時の加害者の面を潰すのは楽しいなァ、最高やなァ!!!



 「熱湯バシャ―ン!バーナーで炙りまーす!爪を全部剥がします、それべリべリべリィ!!

 あ そっれ、ソレソレってな♪はい、ズバン!スパンッ♪」


 「嫌や”!嫌や嫌や嫌や!!いやや”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”――tれうりおtyrkglhfkbんdbvc...!!!」



 最初の復讐なだけあって、やっぱり自分の手で直接拷問したいということで物理的に嬲りまくった。俺は笑顔で、小西は苦痛に歪んだ泣き顔で。さらには――



 《ぎゃーーははははははははははっ!!!》


 そんな小西を生徒どもが面白そうに見て笑っている。


 「自分が、こんな理不尽な目に遭ってるのに、どいつもこいつも笑ってやがる...そんな気分か今は?」

 「~~~~~~~!!!」

 「お前の友達も、教師どもも俺にビビッて止めようとしない。今のお前に、仲間はいねぇ...!どうや、俺が味わった地獄は?まぁわずか数十分じゃあまだ理解できないかもなァ」

 「ぞ、ぞんなごどない”...!も”、十分や!!だが、らぁ...」

 「お前らは良いよなぁ。たかが一日を待たずしてこの地獄は終わる。俺なんかこの苦しみと痛みと屈辱の日々が二年半も続いたんやぞ?何が理解したや?調子こいてんじゃねーぞゴミが」

 「あ”...あ”......!こんなごどになる、なら”......」

 「俺を虐めるんやなかった...か?せやろな。俺に下らないちょっかいかけて俺を虐めるからお前はここにおるんや。マジで愚かやなお前。そしてキモいわ。

 もう死ね」


 手を上に掲げて、何十本もの短剣が現れる。短剣全てが小西に切っ先を向けて浮いている。ラストは全身滅多刺しで締めようか!!


 「おい止めろ!殺すな!!おい、なァ!?」

 「止せ杉山!!陽介をもう赦し――」


 中村と前原の言葉をガン無視して手を振り下ろす。同時に何十本もの短剣が、小西の全身を刺し貫いた!!


 ドスザクザクザクグサドスドス............ッッ!


 「う”わあ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”絵yれcbフfghd――――」



 最後は絶望感溢れる姿で小西陽介のクソ命を終わらせた。最後まで気持ち悪い顔をして、無様を晒してばかりの、ゴミクズ低脳クソチビ野郎やったな、お前は...。



 『一人目、復讐完了』



 俺は酷薄な笑みを湛えながらそう告げる――



 

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