あとがき
あとがき
『悪役令嬢の使用人』、ここまで読んでいただきありがとうございました。
橘やよいと申します。
なかなかに長いお話になってしまいましたが、楽しんでいただけましたでしょうか。
実は初の長編完結記念に一冊だけ製本してみようと思っていたのですが、入稿が間に合わず。製本でき次第追記で「できたー!」と自慢しようと思っております。
以下、ネタバレ含みますのでご注意ください。
私はとにかくしんどいお話が好きです。どうすれば推しが幸せになってくれるのか、推しに救いはあるのか、なんでもいいから推しを幸せにしてくれ――と悶々と願うしかないお話が好きです。
ということで、悪役令嬢という王道のジャンルを選びながら非王道な重くてしんどいお話になったことと思います。満足!
この物語、表のテーマは「返り咲くための少女たちの努力」です。
そして裏のテーマは「だれかの正義はだれかの悪になり得る。絶対的な正義もなければ絶対的な悪も存在しない」です。
ありがたいことに、読者の皆様から「旦那様よ――!」という怒りの声をいただいておりまして。お嬢様たちのことを気にかけてくださって大変ありがたいです。
そんな方々にはこの結末、ちょっと不服かなと心配しつつ。
しかし彼にも彼の考えがあって、事情があって――というところを想像したうえで全力でぶん殴っていただければと思います。
旦那様については本編で詳しく書き切ることができず、自分の実力不足をひしひしと感じているのですが――。彼も彼なりに苦しんで悩んで生きてきた人です。
旦那様が一番人間らしいのではないかなと個人的には思っています。
他にも本編に入りきらなかったエピソードとか小ネタとか色々あります。
ファミリーネームがある人とない人の違いとか、リーフのトラウマな実家エピソードとか、一人でお留守番しているときのマリーにちょっかいかけるジルとか、自分の特殊体質がなければディーテは自分のことなんて興味ないのだろうかと葛藤するリーフとか、レオンが騎士になると決めたときの街のみんなのエピソードとか――色々ある!
設定やネタは作者の頭の中にあっても表現できなければ意味がないと思うので、書ききれなかったことは悔しくもあります。しかしきちんと物語を完結させたことには満足しています。長編を書くのはじめてでしたから、本当に、完結できてよかった。
登場人物みんな大好きです。一人一人が生き生きと動いてくれました。みんな可愛い! 皆さまの中にも「この子が推し!」と思ってもらえるような子がいてくれたら嬉しいです。
言いたいことはたくさんありますが、長くなってしまうのでこの辺りで我慢をしましょう――。
本当に、ここまで読んでくださってありがとうございました! 皆様の足跡や応援が更新の手助けとなりました。感謝でいっぱいです!
今後もたくさん創作をしていこうと思っておりますので、もしよければまたお付き合いくださいませ。
それでは、本当に幕引きです。
皆様に今後もよい読書ライフが訪れますように!
ありがとうございました!
2020/8/30 追記
書ききれなかった箇所について、「番外編を読みたい」とのお声をいただきましたので、お言葉に甘えて執筆を開始いたしました。
3つほどエピソードを執筆予定です。
もしよければ、もうしばらくお付き合いください。
また本稿、製本ができました!
カクヨムだと写真がのせられないので、エブリスタという小説投稿サイトにて写真掲載しております。
やっぱり一冊の文庫にしては分厚くなりました。
2020/9/9 追記
9/6より、番外編「side story」を公開しております。
よければご覧ください。
また違った物語がみえてくるかもしれません!
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