第170話 出発

「あの組で最後か」

『ああ。無事に済みそうだ』


 エリンギア政府代表シシバル長官は、正面に目を向けたまま腕組みした。

 ほっとため息をついてみせたが、この三日間、ろくに寝られていないというその表情には、睡眠不足と過労による疲れが色濃くでている。


『でも、明日の作戦会議に間に合うかな』

「魔王軍も動いているんだ。間に合わせるしかないだろう」

「まあた、徹夜かあ。リュウヤが代わりに出てくんない」

「作戦指揮なんか、やったことねえ俺に言うか」


 シシバルの隣ではリュウヤとジルが並んで立っている。ジルは肩をほぐしながらため息をついた。

 明日はアルド将軍との作戦会議という日、三人は小高い丘に立ち、見据える先には、草原に佇む魔空艦“マルス”の姿がある。夕陽に照らされ、船体は鈍い光を反射させていた。

 そのマルスに、家財を担いだ銀髪の集団が列をつくって乗り込んでいく。ムルドゥバに居住する魔族の人々だった。


『そういや、最近“エリギュナン”て呼び名があるらしい』

「どういう意味?」


 リュウヤが訊ねると、シシバルはさあなと肩をすくめた。


『呼び名としては、言いやすいから使わせてもらっている』


 リュウヤが訊いてから、ムルドゥバに“グィナン”という言葉があるのを思い出していた。

 一般には“そこにいる”という意味だが、発音を変えるとあぶれもの、つまはじきという意味にもなる。おそらくそれをもじったものだろうと、リュウヤは見当はつけたが口にはしなかった。シシバルもわかっていて、感情を煽るようなことを避けるためにあえて無視しているのかもしれない。

 その“エリギュナン”の列を遠巻きにして、銃を手にした数十ばかりのムルドゥバ兵が、あちこちに立っている姿が見えた。


 ――エラソーな奴らだな。


 本来、“エリギュナン”の警護という任務でここに来ているはずだが、一連の事件と魔王軍との戦いを控えて、兵士たちの“エリギュナン”に向ける視線は冷たく、矢を射るように鋭かった。

 ここ最近のアルドに対する警戒心が、ムルドゥバ軍への反感に繋がり、リュウヤは船に向かう“エリギュナン”が追い立てられているように映って、彼らになんとなく同情する気分になっていた。


「何もないエリンギアの荒れ地で生活か。これからが大変だな」


 リュウヤが言うと、シシバルは口の端だけ小さく歪めた。


『まったく何もないわけじゃない。多少の名残は残っているし、ちょこちょこ家が建ち始めている。小さいながらも市場もできた』

「それに、このままムルドゥバに残るよりはマシだろうさ」


 ジルがシシバルの言葉を継ぐように言うと、思い切り背伸びをした。ジル以下、レジスタンスの男たちも荷運びの作業に加わっていて、ジルはさっきまでその現場にいた。作業も一区切りついたのでリュウヤたちと一緒にいるが、シシバル同様、ろくな睡眠をとっていないはずだった。

 

「忙しいのに、力になれなくて悪かったな」


 リュウヤはばつの悪そうにシシバルを一瞥すると、『気にすることじゃない』とシシバルは笑って返してきた。


『いつかはエリンギアに帰らないといけなかった。それが少々早まっただけだ』

「レジスタンスが基地に使ってた穴蔵もある。今のムルドゥバよりは気楽さ」


 リュウヤの意を察して、ジルも明るい声で言った。 

 ムルドゥバが魔王軍に襲撃されてから、ムルドゥバに移り住んだ“エリギュナン”に対する風当たりが強くなっていた。

 ムルドゥバに住んでいた“エリギュナン”は老人や女子どもばかりで、数も三千人程度。街の規模からすれば大した数でもなかったが、襲撃を仕掛けた魔王軍の内二人が老人と女と聞けば、恐怖と警戒の対象とする理由にはなる。

 街の住民による嫌がらせや暴力沙汰がたびたび発生し、ムルドゥバ政府も対応に苦慮し注意を促していたが、恐怖に駆られた疑惑の前にはさほどの効果もなかった。

 このままでは、無用な対立を生むことを懸念したアルドは、シシバルやジルと協議し、ムルドゥバ軍協力の下、資材や物資を援助することや、ムルドゥバの魔空艦で運ぶことを条件に、何組かにわかれてエリンギアへと帰還させることにしたのだった。

“エリギュナン”も元々はエリンギアで生まれ育った者が多く、エリンギアに帰ることを望んでいて、さしたる反対もなく事は進んでいった。

 ムルドゥバ軍の警護やレジスタンスが参加してくれたおかげか、シシバル側が恐れていた暴徒の襲撃もなく、移送も最後の組を迎えることができた。


「リュウヤの方は、準備は終わったのか」

「荷物をまとめるだけの時間はあったからな。さっき、セリナたちを見送ってきたばかりだ」

「リュウヤもこれでひと安心、といったところか」

「まあな」


 シシバルたちが“エリギュナン”の移送に取り掛かっている間、リュウヤはリュウヤで手一杯だった。

 できれば“聖霊の神殿”には早く移りたかったのだが、事件後、ハーツ・メイカが港まで送った男たちが魔王軍のスパイと判明したこともあって、今日まで港が封鎖されてしまっていたのだった。

 日数が“エリギュナン”の移送期間と重なっていたことから、アルドとしては、“エリギュナン”の中にスパイがいることを警戒していたかもしれない。


「“聖霊の神殿”か。なつかしいな」

「そんなら、ジルも聖霊の神殿に来いよ。お前が来てくれたら、かなり助かるんだけど」


 ジルは子どもの頃、リリシアと一緒にナギの世話になった時期がある。懐かしむような顔をしたので、試しに誘ってみたのだが、それを聞いたシシバルが慌てた様子で間に入ってきた。


『おいおい、ジルはエリンギアに必要なんだ。勝手に連れていこうとするな』


 そんなシシバルに苦笑いしながら、ジルはリュウヤに手を振った。


「俺には先生なんて向かねえよ。先生なんて呼ばれるのを考えただけで、おおっと震えちまってもうダメだね」

「そうかなあ」

「それに、俺が人に教えられるもんはないよ。せいぜいナイフの持ち方、鍵を開ける方法、絶叫挙げさせないで人を殺す方法、爆発物の位置に襲撃の段取り……。頭の中に浮かべるだけでもぞっとするものもある。応用すりゃ役立つ知識もあるだろうが、俺から学んだとしても、出来上がるのは強盗や詐欺師ばかりだよ」

「……」

「ま、俺に子ども出来たら、そん時に頼むわ。真っ当な生き方を教えてやってくれ」


 そこまで言って浮かべたジルの笑みは大きく、清々しい。


「そっかあ、お前なら良いと思ったけどな」

「ハーツやレジスタンスの連中が何人か行くんだから、それで充分だろ」

「いや、まあ、それだけじゃあなくてさ」


 言葉を濁すリュウヤを、ジルとシシバルが怪訝そうにのぞきこむ。

 レジスタンスの技術者ハーツ・メイカ他何名かの男女も、聖霊の神殿に行くことになっていた。特にハーツは、ムルドゥバ政府からの誘いもあったのだが断ったようである。

 ハーツはレジスタンスに参加する前に時計屋を営んでいた一方、寺子屋のようなこともやっていたのが大きな理由だが、ひとつには、領土拡大に野心を露にしだしたアルドへ加担することに反発を覚えたというのも理由にあったらしい。

 

「……お前なら、ナギ様にもちょうど合うかなと思ってさ」

「どういうことだ」


 ジルが真顔になって訊ねる。夕陽の淡い光に照らされ、その瞳が潤んでいるのが見えた。

 リュウヤが突然切り出した話に、ジルはかなり動揺しているようだった。半ば思いつきだっただけに、リュウヤは早まったかなと迷いながらも、ここまで言ったからには、言うだけは言ってみることにした。


「人前だといつもの品の良いナギ様だけど、俺の前だと“結婚したい”だの“寂しい”だの、神官のくせにうるさくてさ」

「……」

「ジルなら昔からの知り合いだし、歳も近いから良いんじゃないかと思ったんだ。単なる思いつきだ、気を悪くしたならスマン」


 ナギは“聖霊の神殿”の再建が決まってから、ずっと島にいて、作業主任者の打ち合わせや支援者の対応に追われている。リュウヤも手伝いに行っていたのだが、主な仕事はナギの愚痴の相手だった。


「あの人も見た目は十代で通用するけど、実際は良い歳だもんなあ」


 ナギが聞けば絶叫するようなことを、ジルはぼんやりと宙を見上げながら口にした。

 ナギの歳にもなれば、男女の付き合いというのも、もう少し切実な問題となる。深刻は深刻だが、経済力や将来性などいささか現実的な要素が投入されるので、ドラマチックな要素は幾分薄れる。

 頭の中には、穏やかで品の良い微笑を湛えていた清貧なナギの姿しか浮かんでこない。

 そのナギが結婚願望を口にするとは、ジルにも想像ができないでいる。

 外見が今と変わらぬナギを、ジルはぼんやりと思い出していた。はじめて聖霊の神殿で出会ってから十年にはなる。

 あの時のナギは十五歳だったか。


『それこそ、ハーツに任せたら良いだろう。あいつなら面倒見が良いから、ナギの世話だってちゃんとやれる』


 シシバルの意見をハーツとナギが聞いていれば、犬猫扱いするなと怒っただろうが、リュウヤとジルはいたって真面目な顔つきでいる。


『それに、だってジルはほら……』

「おい、よせ」


 シシバルが何か言い掛けたのを、ジルが鋭い声で咎めた。


「……?なんだ」


 気まずそうに顔を背けるシシバルとジルの二人を、リュウヤは訝しげに見回していた。

 そのとき、「シシバル」と呼ぶ女の声がした。


 三人が振り向くと、夕陽を横から浴びて馬に乗るリリシアがそこにいる。一頭馬を連れていた。


『どうした、リリシア』

「“エリギュナン”の組長さんから、物資の配分で相談したいって。来てくれる」

『わかった』


 シシバルは頷くとリリシアが連れてきた馬に飛び乗った。


『では、また明日な』


 シシバルはそう言うと、マルスの方へと颯爽と疾駆していった。さすがに元魔王軍で軍団長を務めただけに、堂々とした騎乗姿だった。シシバルが去った後、何かに気づいたようにジルは周りを見渡した。


「リリシア、俺の馬は?」

「兄さんは馬に乗れないはず。健康のために歩いてくるべき」

「いや、俺は寝てないんだけど……」

「では、リュウヤ様。また明日」


 リリシアはジルを無視して馬首をかえすと、手綱を振って馬蹄を響かせながら、あっという間に駆け去ってしまった。


「つれねえなあ……」


 肩を落とすジルに、リュウヤは噴き出しそうになるのを堪えていたが、すぐにそれも消えて真顔になった。


「ちらっと聞いたけど、あいつ、シシバルと最近、仲が良いんだって?」

「誰から聞いた」

「ナギ様から。ナギ様はレジスタンスの連中から聞いたみたいだけど」


 ジルは静かに、マルスへと視線を向けたまま佇んでいた。その先には、“エリギュナン”をまとめる組長を相手に、シシバルとリリシアが何事か話をしている姿があった。


「……そうだな。付き合ってるとまではいかないが、仲良いな。兄の目から見てもお似合いて感じだ」

「そうか」


 一度は深く愛し、この腕に抱いた女が自分から離れてしまうのかと考えると、リュウヤとしては、いささか複雑な思いでいる。寂寥感が胸に溢れて、小さな吐息がもれた。

 だが、それは男の身勝手な感傷でしかないようだった。

 リリシアは生きている。

 生きている以上、人は未来に向かって歩み続けなくてはならず、いつまでも過去に縛りつけておくことはできない。


「……レジスタンス結成時はさ、魔族の奴ら憎くて憎くて仕方なかった。親も殺されて。町も燃やされて。魔王軍倒すために、魔族の奴らは皆殺しだなんて思っていたけど、あいつがシシバルと仲良くやってるの見ると、嬉しいなあて思えるんだよな」

「お前がシシバルを好きだからだろ。シシバルだって、ジルを頼りにしてる。同じ魔王軍という敵にする同士でもある」


 そこなんだよなとジルが気弱い声をもらした。


「共通の敵を無くしたら、その後はどうなる。ムルドゥバの軍事力は脅威だ。これまで人間のために戦ってきたのに人間と戦うのか。だからといって、シシバルと敵対するのか。リリシアはどうなる」

「……」

「不思議だな。魔王軍倒すのが目標だったのに、それが良いのかどうか迷ってきている」

「良いかはともかく、勝たなきゃ駄目だ」


 リュウヤは冷く突き放すように言った。夕暮れ時の小さな風が草むらをはしり、ざあっと波を打った。


「勝たないと俺たちに未来は無い。第二のジルやリリシアを生み出さない。そういうつもりで戦ってきたんだろ?」

「……そうだな」

「しかし、共通の敵を失わずに済む方法も、あると言えばあると思う」

「どういう方法だ」


 そうだなとリュウヤは腕組みした。


「まず、魔王軍は誰が動かしている。誰の意思で動いている」

「そりゃ、魔王ゼノキアだろ」


 そうだとリュウヤは頷いた。


「少なくとも魔王ゼノキアを倒す。倒せば魔王軍も一気に力を失う。主がいなくなった蜘蛛の巣みたいなもんだ。でも、蜘蛛の巣にしろ魔王軍にしろ、中心を失ったからと、すぐに消えるわけじゃない。ムルドゥバだって、先の襲撃で物資も食料もカツカツだ。区切りの良いとこで、戦争なんて終わらせたいだろう」

「……」


 弱々しかったジルの瞳が輝きを増した。リュウヤはジルを凝視したままでいる。


「ゼノキアに一点集中か……。でも、上手くいくかな」

「さあな。ひとつの案だ。一点集中でも大軍だと勘づかれる。少数精鋭だな」


 表情とは裏腹に、不安を口にしたジルに、いなすようにしてリュウヤが切り返した。


「作戦として提案するには、もっと練らないと。ただ、将来を見越した戦いするなら、ひとつの案だと思う」

「……」

「ゼノキアとまともにぶつかっても、奴を倒せるのは俺とクリューネしかいない。テトラも良いが、それでもまだ奴に半歩及ばないし、クリューネもバハムートに時間の制限がある」

「だけど、お前が危険だ。無茶だろ」

「俺だってクリューネ、リリシア連れて、王都ゼノキアに乗り込んだぜ」

「……」

「とりあえず、俺がゼノキアを倒す。明日の作戦会議、ジルはそれを基に考えて意見したらどうだ」


 我ながら粗雑な作戦だと思ったし、政治も軍事も実際はそう単純でもないだろうが、ジルが迷いを生じているなら、単純素朴でも真面目に考えた意見を与えるのが仲間であり、友達の役割だと思っている。


「シシバルとリリシアが、仲良く暮らせるためにも」

「……そうだな」


 リュウヤが言い終えた後、ジルはしばらくの間ずっと考え込むようにうつむいていたが、やがてあげた顔つきは明るいものに戻っていた。


「考えさせてもらう。ありがとうな」

「こんな案でいいのか?後悔するなよ」

「大丈夫だ。俺がリュウヤの粗雑な案を名案にしてやるから」

「いくらなんでも、粗雑は言い過ぎだろ」


 ジルと口を尖らせるリュウヤは互いに顔を見合わせていたが、どういうわけか腹の底から可笑しさが込み上げて、二人の間から笑い声が夕焼け空に弾けた。

 やがて笑い声がおさまると、これで最後かもしれないという感傷が胸を浸し、しばらくじっと空を見上げていた。


「そろそろ行くか」


 ジルはリュウヤを促し、マルスに向かって歩き出した。


「……そういや、お前にはまだ言いたいことがあったんだ」

「なんだ」

「一発殴らせろ、てな」

「……」


 突然の申し出に何の冗談かと思ったが、ジルは真顔でいる。


「タイミングなくて、いつか言おうと思っていた。リリシアのことだ」

「……」

「お前の事情はわかるが、リリシアが捨てられた感情なんて、兄としてはなかなか払拭出来るわけないからな」

「お前の気が済むなら、俺は構わないぞ」


 リュウヤは立ち止まって言った。

 リュウヤもジルに何と言えばいいかと、心の片隅で考えていたことだった。

 どんな形であれ、結果的には大切な妹を傷物にした上に、捨てたことに変わりない。何を言われても甘んじて受け入るべきだと覚悟はしていた。


「だからいいっての。“仲良く暮らせるため”に、そこまで覚悟してくれたんだ。そんな奴、殴れるかよ」


 感無量というものなのか、熱い感情が込み上げてきて、リュウヤは言葉を詰まらせた。伝えておくべきことは伝えないと思い、何とか言葉を発した。


「ただ、ジルにわかって欲しいのは、俺はちゃんとリリシアを一人の女として愛していた。過去に縛られているのはダメだって。でも、セリナやアイーシャが生きていたとわかったら……」

「わかってる。俺だって、リュウヤと同じ選択しただろうよ。奇跡が起きて、まさか死んだと思っていたのが、転移して生きていたなんて、誰も思わないからな」


 ジルはゆっくりと足を運び始めると、リュウヤも合わせて歩きだした。足下の草むらがさくっ、さくっと乾いた音を立てた。茜色の空をカラスが一匹、切なげに鳴いて西へと飛び去っていく。

 マルス周辺から生じる喧騒はまだ遠く、長い沈黙の間が生じていた。その沈黙を破ったのはジルである。何かを思い出したように、そうだと小さな声をだした。

 さきほどまでとは違って、ジルはどこか落ち着きない。日暮れでも顔が赤いのがわかった。


「リュウヤてテトラとは仲良いいよな」

「うん、まあ武術大会から付き合いだし……」


 まさか肉体関係があるとまでは言えず、曖昧な返事をした。何故、急にテトラの名を出したのかもわからず、警戒するようにジルを注視していると、ジルは照れ臭そうに頭を掻いた。


「テトラのプライベートて、いつも一人で過ごしているみたいだけど、あいつ彼氏いるのか」

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