痛快スーサイド

No.418

パラドクス珈琲店

「どうせ僕なんか」って雑踏の中でいじけたってさ

其処のあなたも 其処のおまえも

何も解っちゃくれないんだろう

「どうせ君なんか」って態度の中で拒んだってさ

大好きなあなたも 大好きな自分も

何も信じちゃくれないんだろう


ああ 夜空だけは 僕を裏切らないね

病めるときも健やかなるときも

破れた制服を冷たく包んでくれる


自責を自尊で包むクレープ 沢山はいらないね

あなたの腹が膨れるか この心がさっぱりなくなるか

何れに落ちても構わないな

星を混ぜ込んだレモネードと一緒に、さあ



「やっぱ僕なんか」って教科書に落書きしたってさ

其処のあなたも 其処のおまえも

何も拾っちゃくれないんだろう

「やっぱ君なんか」って参考書を捨ててみたってさ

大嫌いなあいつも 大嫌いな自分も

何も守っちゃくれないんだろう


ああ レンズを覗いて 僕に宿るのは

病めるときも健やかなるときも

全てを欲する五歳児の心(気持ち悪い!)


望遠鏡越しに見えたのは

きらり 光ったカミソリの刃でした

あれで頚動脈を刺せば

可愛いいちごのパフェになれるかしら


自責に自尊を重ねミルフィーユ 少しでもいなくなれ

あなたの頬が落ちるか この命がさっぱり落ちるか

何れが落ちても構わないよ

月が沈むミルクティーと一緒に、ねえ お願い

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