第1話 スライム撮影同好会

魔導士「スライム~~!?!?!?!?」

勇者「ああ。そうだ。ほら、よく見たら可愛いだろ。」

魔導士「まあ、たしかにそうだけど…」

勇者「萌えればいいんだよ萌えれば。」

魔導士「でもさ、魔に立ち向かう勇者が魔の者を撮影して萌えるのは萌えるより

炎上(もえ)るんじゃね?」

勇者「まあ、まあ。物は試し。」

魔導士「どうなっても知らんよ!?」

勇者「おーい!ちょっと撮影させて~!」

スライムが勇者に対して攻撃しない訳がない。

スライムが勇者に襲い掛かる。

勇者「ぐはっ!!」

魔導士「で、撮れたやつどれ?」


      * * * * *


魔導士「ああぁ。ブレブレじゃん。」

勇者「(物理とメンタル的な痛み)」

魔導士「なら私がここから撮る?」

勇者「最初からそれで行けばよかった・・・(ガクッ)」

魔導士「もう一回行け!そして逝くな!」

勇者「また俺!?」

勇者「おーい!撮るだけだよ!」

スライム「解せぬ」

魔導士 + 勇者「喋った!?!?」

スライム「我はこの森に佇む邪悪なる存在。あとカッコいい姿、拡散希望也。」

勇者「なら普通に撮らせてよ…」

スライム「可愛いじゃダメ也!カッコいいがいい也!!」

勇者「どうカッコよく撮る?あいつどっちかというとカワイイ系…」

魔導士「下から撮ってでっかく見せる?」

勇者「そうしようか。」

スライム「我はカッコいい也!!!カッコいい也!!!可愛いわけじゃ無い也!ぬああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!」

勇者「グハっ!!!」

勇者「ガクッ(物理的に死ぬ音)」

魔導士「とりあえず撮らせてよ…う~ん、なら何か交換条件を…」

スライム「2000Gold払えば許してやる候。」

魔導士「お~い財布、金出せ~」

勇者「・・・。(死んでます)」

魔導士「あれ、もしかしてこの流れ…私の自腹?」

スライム「そう也。」

魔導士「エリクサ―――!!!!!!!!!!」


        プツン


魔導士は5000Goldするエリクサーを全て勇者の口の中に入れる。


魔導士「これもッ!あのバカの自腹だッ!」

勇者「ん…。あ、おはよう」

魔導士「( ノ゚Д゚)オハヨウ なんて呑気な事ほざく前にさっさと金出しやがれ!今すぐだ!!!!」

勇者「??????????????????」

魔導士「7000Goldポッキリだよ!さあ!早く!」

勇者「イマモッテルオカネ7000Goldポッキリデスヨ~」

魔導士「どうでもいい!元はといえばテメェだ!!!!」

勇者「キーヤー」


         * * * * *


こうしてスッカラカンとなった勇者一行。スライムは撮れたが代償がデカすぎた。


魔導士 + 勇者「働かなきゃ…」


#デカい代償

#かわいい

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