第8話 また衛兵所にお世話になりました

 前回、ボッタクリになりそうになった俺たちはヴォルフさんがいるはずの衛兵所に向かっていた。


「今行く、衛兵所にヴォルフさんって言う人が居るんだけどな。その人にいろいろとお世話になったんだよ。その人にお店を紹介して貰おうかなぁと思ってな。それなら安心だろ??」

「そうですね、衛兵の人に紹介して貰ったら安心ですし、いい店を紹介して貰えるかもしれません。」

「俺も賛成だ。」

「私も賛成です」


 話ながら街を歩いていき、衛兵所に着いた。

 そして、俺は近くにいた、衛兵の人に話しかけた。

「すみません、ヴォルフさんいますか??」

「ヴォルフ隊長ですか?居ますよ。ちょっと待ってて下さい。」


 そう言った衛兵は奥に行った。

「隊長。お客さんですよ。」

「客?分かった、今行く。」


 俺たちはその会話を聞き、少し待つとヴォさんがやって来た。

「こんにちは、ヴォルフさん。昨日のはありがとうございました。」

「おぉ、シュンイチか。構わんよあれぐらい。それで今日はどうした?人をたくさん連れて。」

「えぇ、少し話があって。ちょっと込み入った話かもしれませんけどいいですか?」


 そう言った俺。するとヴォルフさんが少し顔が険しくなった。

「ああ、分かった。ちょっとつい来てくれ、そこで話そう。」


 そう言われた俺たちはヴォルフさんの後を着いていった。


 そして、部屋に着いた俺たちはヴォルフさんにイスに座るよう言われて座った。


「それで、何があった?」

「実はかくかくしかじかで、、、」


 俺たちが勇者一行で武器などを買いたく城に紹介された店に行ったら、ボッタクリのオンパレードだったと話した。


「なんだと!!そこまで落ちぶれていたか貴族たちは!!くそがっ!!」


 相当お怒りになられてるヴォルフさん。


「それは、いいんです。どうせもう行きませんですし。自分たちはいい店を教えて貰いに来たんです。ヴォルフさんなら安心ですしね。」

「そうか、すまんな。商会、国に関してこちらでなんとかする。問題は貴族たちがあそこを調べられないよう手を回しているんだ。もう少し待ってくれ。」

「はい、分かりました。」

「それで紹介する店に関しては安心してくれ。いい店を教えてやる。」

「「「「ありがとうございます!!」」」」


 そう話をしたヴォルフさんが紙を出し、色々と書き込んでいた。

「この紙に店に向かえるよう道筋を書いとく。武器屋、道具屋、雑貨屋の順番で回っていけ。その店なら安心していい。ほれ。」

「ありがとうございます!!」

「あぁ、あとで宿に行くからその時にでも話そうや。ボッタクーリ商会のことに関してはこっちに任しとけ。」

「はい、お願いします。では、またあとで。」

「あぁ、またな。」


 そうしてヴォルフさんに店を紹介して貰い、道筋の紙はリョウにまかせて武器屋に目掛けて歩いていった。






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