〜第二楽章・まどろみとかすむ視界〜
10:再出発
『あれ、カッションがいない!』
さっき床に横たわらせたカッションが、いつの間にか姿を消している。
しかし、おもむろに捜すことはできない。今は部員全員に説教中であり、彼は舞莉以外の人には見えない。
音楽室の床の段差に座る2つ結びの女の子。パーカッションパートであり、サックスパートでもある、羽後舞莉だ。赤メガネがトレードマークである。
「分かったか!」
「「「はいっ!!」」」
理科の尾越先生と小崎先生が音楽室から出ていった。
「今日は、これから素早く楽器を片づけて帰りましょう。明日の朝練の時間に、奉仕作業のことを話し合います。あいさつはいらないので、片づけたら友達を待たずに下校してください。」
顧問の森本先生はそれだけ言うと、2人の先生を追いかけるように、音楽室を後にした。
森本先生も、一晩時間がほしいのだろう。
楽器を片づけながらカッションを捜すが、やはりいない。舞莉が気づかない間に、目を覚まして家に帰ったのだろうか。尾越先生の罵声に失神してしまったのだから、心配である。
「ただいまー……って、あ、そうだった。」
今朝、母が「今日も1日練でしょ? 午前中からみんなで買い物行っちゃうから。夕方には帰ってくるよ。」と言っていたのを思い出す。昼前に帰ってきてしまった。
家には誰もいないのだ。いや、いなければいけない人がいる。
「カッション!」
リビングのドアを開ける。いない。
階段をのぼって自分の部屋のドアを開ける。
「え?」
カッションは、舞莉のベッドに横たわっている。が、もう1人。
「あの……どちら様ですか。」
ベッドの傍らに座っている、黒髪の真面目そうな雰囲気の男がいるのだ。
「これはこれは、失礼いたしました。僕は音楽の精霊のバリトンと申します。」
男は胸に手を当てて、軽くお辞儀をする。
「あの、何でここにいるんですか。」
「カッションに頼まれたんですよ。『バリサクは俺の専門外だから、教えてやってくれ』って。」
「は、はぁ。」
音楽の精霊ってカッション以外にもいるんだ……。
「それで、さっきあなたの元に来たら何か場が悪くて、話しかけられませんでした。急にカッションが倒れて、あの状況ではあなたは動けないだろうと判断し、引き取ってきました。」
「なるほど。確かに説教中は話しかけられませんよね。カッションが心配だったので助かりました。」
舞莉はバリトンの隣に座る。さっきより、カッションの顔色はずいぶんよくなっていた。
「あっ、私は羽後舞莉です。えっと、カッションはパーカッションの精霊ですけど、あなたは……?」
バリトンという名前自体は、声楽では男声の中音域の高さのことやそれを歌う人のこと、楽器ではユーフォニアムと同じ音域の楽器のこと、また、バリトンサックスの略でもある。
「バリトンと呼ばれるものの全般を受け持っています。バリトン歌手、管楽器のバリトン、弦楽器のバリトン、そしてバリトンサックスも。」
「そんなに!」
「まぁ、管楽器のバリトンはユーフォニアムと同じ音域なので、ユーフォニアムの精霊でもありますね。」
目からウロコの情報ばかりで、脳みそがパンクしそうである。
すると、カッションが目を覚ました。
「う……。」
「カッション!よかったぁ!」
舞莉はカッションに抱きつく。
「いつの間にここに……。バリがここまで運んできてくれたんだろ。」
「うん。親友たるもの、助けるのは当たり前だよ。」
バリトンは、カッションと話す時には敬語ではないようだ。
「あの、何て呼べばいいですか。」
「カッションがバリって言ってくれているので、バリでいいですよ。」
「なあ舞莉。敬語とか堅苦しくね? タメでいいじゃん。バリもな。」
カッションが横からつっこむ。
「そ、そうだね。えっと。」
バリトンが差し出した手には、例のブローチがある。大きさや形はカッションのものと同じで、中心に彫ってあるのは、紛れもなくバリトンサックスだ。
「舞莉とは、バリトンサクソフォンの精霊として、パートナーになるよ。」
バリトンの言い方に引っかかりを感じた舞莉。
「今、他にパートナーになっている人はいるの?」
バリトンは少し驚いた表情をする。
「いないよ。音楽の精霊は、同じ時に複数の人間とパートナーになってはいけない、っていう決まりがあるんだ。1人の人間に集中するためにね。」
「なるほど。」
カッションだけでは知らなかったはずの情報だ。
「じゃあ……よろしくね。」
舞莉はブローチに手をかざし、そのままバリトンの手を握る。
「こちらこそ。」
バリトンがニッコリと笑った瞬間、ブローチから光が飛び出した。
舞莉の脳内に響くこの曲は、サックスアンサンブルである。バリトンサックスのメロディも聞こえてきた。高音から低音まで堪能できるフレーズだ。
「かっこいい……。」
ただの低音楽器のうちの1つだと考えていた舞莉だったが、すっかり魅力に取りつかれてしまった。
ブローチからの光が消えると同時に、流れていた曲も終わった。
「これも、バリが作った曲?」
「そうだよ。他の人に聞かせたのは初めてだけど、どうだった?」
バリトンは少し恥ずかしそうに下を向いた。
「バリサクって、こんなにかっこいいんだね!」
キラキラした目でバリトンを見つめる舞莉に、バリトンはもちろん、カッションも困惑している。
パートナーがもう1人増えた舞莉。もう1人増えたところで、『不思議な生活』であることには変わりないが。
次の日、スティックに宿るカッションと、舞莉の肩に乗るバリトンと一緒に登校した。まだバリトンは宿り主を決めていない。
人目につくところでは、舞莉はカッションと心の中で会話しているが、バリトンとも同じ方法で話せるらしい。
重々しい空気の音楽室で、森本先生が話し始めた。
「さて、これからのことについてですが――」
昨日は漠然と「奉仕作業をする」としか言われていなかった。
「休日練習の朝にやっている清掃を、奉仕作業としてやります。どこを掃除するかは、あとで言います。」
と言うことは、パーカッションパートはトイレ掃除である。いや、舞莉はサックスパートでもある。今はパーカスの人と一緒に座っているが。
舞莉は静かに、小さく手を挙げる。
「先生、私ってパーカスかサックス、どっちの掃除をやればいいんですか。」
「羽後さんはパーカスで。」
マジかよ……。まぁ、そうなるよな。
今日付で菜々美は辞めてしまったらしいし、細川先輩は来てないってことは……。
『1人でトイレ掃除やれってことですね、はいはい。』
口に出しては言えないので、心の中でボヤく。
「奉仕作業は、いつも掃除しているところではなく、学校中やってもらいます。」
「えぇー」と言いそうになって、飲みこんだ音が聞こえた。
パートごとに、先生から掃除する場所が告げられる。
「パーカスは、A棟のトイレ全部と、いつものB棟3階のトイレ。」
「「「はい。」」」
今パーカスに残っている、舞莉と大島先輩と司の3人で返事をした。
「『掃除中に喋っていたり綺麗になっていなかったりすれば、吹部はこのまま廃部だ。』と、尾越先生が仰っていました。部活を再開したければ、誠心誠意、集中してやりましょう。」
「「「はい!」」」
今日の放課後から、奉仕作業の掃除が始まった。
『何で掃除まで、2人ともついて来るの?』
舞莉はまず、1年生の教室がある、A棟4階のトイレを掃除している。
あの男子2人からは「羽後は1人で時間かかるだろうから、別々に行動しよう。」と言われていた。
『確かに2人とも見えないし、精霊だけどさ。当たり前のように、ズケズケと女子トイレに入るんだね。まぁ、いいけど。』
バケツで床に水をまき、デッキブラシで床をこする。
「女子つっても、相手は人間だぜ? 精霊の俺らには興味もねぇし。」
誰もトイレに入ってこないと油断しているカッションは、学校では珍しく、人間と等身大の姿である。
『へぇ? こないだのこと言っちゃうよ?』
「何だっけ……あ。」
『興味ないなら、私にあんなこと言わないよね?』
「あんなことって、何があったの?」
鏡の下にある出っ張りに座るバリトンが、首を突っこむ。
『実はね――』
「言うな、言うな! 恥ずかしい!」
「なるほど。察したよ、カッション。」
カッションの顔が赤くなり、バリトンは意地悪そうにうなずいた。
どうやら奉仕作業は、舞莉のところだけ賑やかになりそうである。
次の週末。舞莉は川越にある、山野楽器という店に来ていた。
「何か、管楽器って買うものいっぱいあるのね。」
部活動停止になる前に、古崎先輩から言われていたものを買っている。
今のところ、カゴの中には、サックスのお手入れセット、チューナー、チューナーマイク、リード、リードケースが入っていた。
「あとは、ストラップか。先輩から『アルト用とかテナー用みたいに、決まってるやつもあるから、気をつけてね』って言われた。」
舞莉は見慣れたストラップを手にする。
「これ、サックスの人みんな、多分これだよ。でも、バリサク重いし痛くならないのかな。」
古崎先輩はこれを使っている。ネットで下調べもしたが、色々な情報が出てきて結局分からなかった。
最終手段。店員さんに聞いてみる。
「サックスですね。何のサックスですか?」
カゴにあるものを見ただけで分かったらしい。
「バリサクです。」
「バリサクですか!」
そりゃあ驚くのも無理はないよね。サックス初めての人が、いきなりバリトンを吹くんだもん。しかもこんなちんちくりんが。アルトとかテナーじゃなく。
「バリサクなら……フックがしっかりしている方がいいですね。こういうプラスチック製だと折れてしまうこともあるので。」
そう言って、舞莉が手にしているストラップを指す店員さん。よく見たら、古崎先輩のものとは違っていた。先輩のはS字の金属のフックだったはず。
「調節するところが2箇所になっていますが、これならアルトからバリトンまで使えます。」
バリサクを吹く女性の写真がある、ストラップを取ってきてくれた。写真では、片方の肩にかけて使っているが……。
「これ、写真みたいに肩にかけるんじゃなくて、首にもかけられますか。」
「大丈夫だと思いますよ。」
「じゃあ、これにします。」
先輩が使っているやつより、パッドの部分が広めで疲れにくそう。今まで先輩から借りてたやつよりはマシだよね。
少しお高めだったが、ケチるところではない。先輩のように、プラスチックのフックが壊れて買い直すよりはいいだろう。
「大きい楽器って、何かと高くつくのね。」
「そうですね……。」
母からこぼれた言葉に苦笑いする店員さん。ストラップもそうだが、特にリード。1箱約5000円で5枚しか入っていない。クラやアルトは10枚入って3000円くらいなのに。
「古崎先輩が嘆いてた理由が分かった気がする。リードが高いって。」
1枚1000円のリード、大事にしないとなぁ。
「おかえり。一式買ってきたんだね。」
カッションとバリトンは留守番していた。
宿り主がスティックのカッションは、宿り主なしでは、スティックから半径500メートルより外に出ることはできない。
宿り主を定めていないバリトンは、宿り主を決めている他の精霊と一緒にいなければ、体の透明化が安定しないらしい。
プライベートの外出で、わざわざスティックを持っていく気がしなかったので、留守番という形になった。
「ホントはバリに来てもらって、一緒に選んでほしかったんだけど。」
舞莉は買ったもの全てを、とりあえずベッドにばらまく。
「うんうん。えっと……これは?」
バリトンが手にしたのは、スプレータイプのマウスピースクリーナー。
「何か、学校用のマウスピースって、他の人も使ってたから汚れてるらしいよ。月1でこれ使うといいって言ってた。」
「確かに。白っぽい汚れつくからね。なるほど。」
「俺、管楽器のことは分からねぇ。眠い。」
あくびをするカッション。
「うーん。僕、このストラップに宿ろうかな。」
「えっ!」
カッションの眠そうな目が見開かれた。
「舞莉は、学校に置いてってもいいスティックを、カッションのために毎日持ち帰ってるんだよね。ストラップも、普通は楽器ケースの中に入れておくものだけど……いいかな?」
「まぁ、『ストラップしまい忘れてるよ!』とか言われちゃいそうだけど。いいよ。」
プラスチックの箱から出し、舞莉は新品のストラップを両手に乗せた。
バリトンは片手でストラップに触れると、目を閉じる。触れたところから吸いこまれるようにして、バリトンの姿が消えた。
「成功したみたいだね。」
ストラップからバリトンの声が聞こえた。
「これでようやく、バリも正式に舞莉のパートナーだな! ひゃっほい!」
カッションは3頭身の姿になると、ベッドの上で、トランポリンのごとく遊び始めた。
「全く、落ち着きがないなぁ。」
白い目で見る舞莉。
「昔から変わらずだね。親友の僕のことを、自分のことのように喜んでくれて。分かりやすく。」
いつの間にか、舞莉の隣に座っていたバリトンの横顔は、どこか我が子を見る父親のようにも見えた。
『親友』という存在を羨ましく思う舞莉だった。
部活動停止だったが、尾越先生に交渉して、アンサンブルコンテストには出させてもらえることになった。
会場にはメンバーだけが行き、舞莉たちは結果だけ知らされた。
管打楽器8重奏の『沢池萃』は、地区大会銀賞。
木管3重奏の『トリプルあいす』は、地区大会賞なしだった。
昨年の先輩たちが西関東大会に行ったこともあり、結果にメンバーはだいぶ落ちこんでいた。
その頃、舞莉たちパーカッションパートは、森本先生からあることを言われていた。
「あの、奉仕作業が始まってから、トイレの洗剤の減りが早いって怒られてしまいまして。洗剤使わないでもらえますか。」
「でも、綺麗になっていなければ廃部だって言われたじゃないですか。」
司が反論する。
「毎日掃除しているので、さほど汚れないはずです。奉仕作業でより綺麗にしているので。尾越先生、そこは配慮してもらえるでしょう。」
自信なさげの森本先生に、カッションはやれやれと首を振る。
「ホントだろうな? もりもってぃーのこと、あんま信用できねぇからなぁ。」
今日の掃除場所に向かいながら、舞莉は目をふせた。
『顧問として、部活再開できるように、もっとシャンとしてほしいよ……。』
「何か、ここの吹部、大丈夫なのかな。まぁ、大丈夫じゃないから停止になってるんだけどね……。」
部活動停止になってから来たバリトンも、薄々南吹が『ヤバい』ことが分かったらしい。
部活動停止から約1ヶ月。期末テスト前で、部活動がテスト休みになる直前に、吹奏楽部員は音楽室に集められた。尾越先生と小崎先生もいる。
今回の事態の発端である3人は、尾越先生に指示されて、腕立て伏せの姿勢をさせられている。
森本先生は少し溜めてから、部員をしっかりと見て言った。
「みなさん、期末が終わった次の週の月曜日、12月5日から部活動再開の許可が降りました。」
歓喜の声で溢れるはずだが、ペナルティを現在進行形で食らっている3人の目の前ではできない。そんな雰囲気である。
「ただし。」
ただし……?
「再開してから、今までと同じような練習をするわけにはいきません。そこで、自分なりに考えた改善策をやっていきます。」
先生は人差し指を立てる。
「1つ目、活動時間の短縮。前部長の上野さんの意向で、部活の時間を延長していました。しかし、ただ長いだけなので気が緩んでしまい、あの様なことが起こったと考えます。それでも、上野さんは、土日練を夕方の5時までしたかったそうですが、さすがにと思って却下したんですがね。」
周りから「5時!?」と驚嘆の声が聞こえた。
『上野先輩が練習にひたむきだってことは分かっていたけど、5時って! 9時間も拘束されるとこだったんだ……。』
コンクールメンバーにとっては、練習時間が長い方がいいのかもしれない。だが、メンバーではない人にとって、練習時間が長いのは苦痛だった。特に基礎練習ばかりやらされる1年生は、当然集中力は続かなかったのだ。
練習時間の短縮は、何ヶ月も前からしてほしかったことだった。これは妥当だろう。
「2つ目、木曜日を必ず休みにし、日曜日は半日練習にする。この休みはしっかりと休息をとり、勉強に充ててもらいます。」
木曜日休みは元からあったものだったが、実質休みではなかった。
「今までの休みなし最長記録、35日だもんな。もりもってぃーもそんなんじゃ疲れるだろ。じいさんなんだし。」
人間と等身大で、あぐらをかいているカッションとバリトン。
「しっかり練習したくて時間伸ばしたのに、集中してできなかったら元も子もないからね。」
精霊たちもうなずいて肯定している。
すると、尾越先生が重そうな体を揺らして、みんなの前に立った。
「活動再開するにあたり、俺が吹奏楽部の"新"10ヶ条を決めたからな。ほら、部長、配れ。」
「はい!」
板倉先輩は、駆け足で尾越先生の元に行き、プリントの束を受け取る。
『……何これ。』
A4の紙いっぱいに、明朝体の太字で書かれた10か条。無駄に長い。
「部活動が再開してから、これを模造紙に書いて、今貼ってある旧10ヶ条のところに貼り直しておけ。部活動を始める前に、全員でこれを唱えること。いいか?」
「「「はいっ!」」」
部活動が停止する時も再開する時も、結局はバレーボール部顧問で理科の先生の、尾越先生という『部外者』に支配されていた。
この停止期間中に、他の部から「やらかしの吹奏楽部」と揶揄されたのは、数える程ではない。この言葉を広めたのは、尾越先生である。授業で散々、この名前で呼ばれては、難しい問題ばかり聞かれ、スクワットの羽目に遭ってきた。
「読み上げるぞ。南中吹奏楽部新10ヶ条――」
⒈ 理科室・技術室は使用しない 。(使用したい場合は許可を得る)
⒉ 校舎内のカギ締めを使用後必ず行う。(担当場所の責任者を必ず決める。正・副)
⒊ 使用場所の責任者を決めて、しっかり管理する。
⒋ 休日・祝日等、使用場所(以外も)の掃除を必ず20分間行う。(使用前か使用後かどちらか!)
⒌ 一週間に一度は、使用場所の責任者(吹奏楽部)は、部屋の担当の先生に使用の許可・報告を必ずする。
⒍ 今後また、部活動において、トラブルが発生した場合、改善を図れたと認められるまで奉仕活動を行う。(?ヶ月間)
⒎ ⒍と同様に、トラブルが発生した場合、大会への出場を自粛する。
⒏ 昨年同様の「あいさつ」をしっかりする。
⒐ 授業にしっかり取り組む!(授業態度・提出物・定期テスト等)
⒑ すべての吹奏楽部員!一人一人!学校に貢献できる行動をとる。(委員会・清掃・行事・学級活動等)
再出発の南吹だったが、これからもあの『部外者』から睨まれるのかと思うと、寒気がした。
『新10ヶ条が残る限り、吹部がやらかしたというレッテルは、これを知らない後輩にも背負わせることになるんだね……。』
今日で最後になった奉仕作業。舞莉は1人、窓を拭きながらため息をついた。
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