第20話 星系魔法第一号
アステル(星系)・メイガス就任の記念すべき第一号魔法として、
俺は星系魔法の一つ、コメット・ストライク(流星砲)を習得した。
この魔法は高密度の大型魔法弾が一発、直線状に音速に近い速さで飛んでいくという攻撃魔法だ。
ちなみにMP消費は一発3600、そう3600だ。360ではない。
おかしいだろうアステル・メイガス、いろいろとインフレし過ぎている。
これだけ膨大な量の魔力を消費するのだから、威力も推して知るべしといったところだ。
新しく習得した魔法は試し打ちが欠かせない。
そこでマッドボア君に実験台となってもらうこととした。
可哀想だがこれも我が魔導の発展の為である、尊き犠牲となってくれ。
書庫を出るとすぐにマッドボアを発見、たくさんいるのですぐ見つかるのだ。
「流星砲!」
コメット・ストライク・・・は呼びづらいので、流星砲の発音で発動する。
俺の両手の間で生成された直径30センチくらいの魔法の砲弾が、
もの凄い速度で発射され魔物に直撃。
そのまま敵を突き抜けて、背後の木も突き抜けて、突き抜けて、突き抜けて、
遠くにある岩石に着弾、轟音と共にその大半を吹き飛ばした。
・・・あかん、これはあかんやつだ。
スノウは大喜びしているが、こんなのを森の中でバンバンぶっ放すわけにはいかないだろう。
習得したばかりではあるが、俺の中でこの魔法の封印が決定したのであった。
これクーリングオフとかできませんかね?
「アステル系の魔法は、威力が大きすぎて個対個というよりも対集団に向いているようですね。それにしても凄い威力です。さすがはアステル・メイガスですね。」
魔力オタク少女のエクレールは、ウンウンと頷きながら感心しているが、
正直、もっと早く言って欲しかった。
会員限定の文字にひかれてて深く考えずにアステル・メイガスを選んだ俺が悪いのか?
そうなのか?
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