その一族、血の因果によりて、「地獄」を見る

暇の三

前座ー因果ノ始マリ

死体

赤子の死体ーー占めて「二十九」にも上る、これは「溺死体」（できしたい）ではない

蒸し殺された後だ

「うわぁ」悲鳴、絶叫、怒号ーー田舎の村には似つかわしくない音

目を開けてない、首が座ってない、そんな赤子から

歯が生えだしたものまでーー「死体」

物語は、今を遡る（さかのぼ）こと、２００年余りーー江戸時代から発生したのでございます

元々、何もないーー村でした、、、さびれた小屋と田んぼと、森と

ここでしかない、「神」もいました「祭り」もありました

ーーでも、当時にゃ珍しくない、話で

だのに、そんなほのぼのとした村のはずれの、「洞窟」で、事件は起こったのでございます

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