002「やおよろズ!」/及川シノンさん ※軽いネタバレあり※追記あり※

https://kakuyomu.jp/works/4852201425154876323


【以下投稿レビュー】


「スーパー神様大戦」


泣きました。笑いました。

一気に読み終えました。


日本の神様たちの愛おしいこと!

天使と悪魔と北欧神話と八百万の神々の四つ巴で目まぐるしく繰り広げられるバトルシーンは、圧巻の筆力です。

登場する神様たち、天使や悪魔もみんなキャラクターが際立っていて、最初から最後まで本当に楽しく読めました。


物語の合間に散りばめられている神様の歴史や背景、その力の源が「人々の神様への信仰心」というのがキュンキュン来ます。


これ続編はどうなりますか!?

絶対読みたい!!


【レビュー了】



 これも、まだレビューに抵抗がなかった頃に書いたものです。

 この当時は第一部完、まで公開されていました。その後続編も公開されています。

 改めて感想を書きたいと思い、最初からの読み直しと、続きも読みました。残念なことに未完状態です。


 各神様の由来や歴史も、ストーリーを邪魔しないように説明が上手にちりばめられていて、勉強にもなるしおもしろいし、それぞれのキャラが際立ちすぎていて飽きない。群像劇って誰が誰だかわからなくなりがちだけど、さすが神様と天使と悪魔。個性的すぎる。一発で覚える。好き。

 レビューにも書いたけど、日本の八百万の神様たちの原動力が「人々の神様への信仰心」というところが泣けるポイント。白峰様のあの展開は本当に熱い。あと道真公の、「強すぎて戦うことをためらう」あのシーンとかね! 普段の穏やかさはその裏返しだったっていう設定も、もう! 好き!

 世界の神様と天使と悪魔が、なんでも受け入れちゃう日本の多様な信仰にいちいちびっくりしてたり、いつの間にか「名乗るのがこの国のルール」が浸透してちゃんと則るあたりも、変に真面目で、かわいいです。


 個人的に三つ巴展開大好物なのですが、日本の神様VS天使VS悪魔VS北欧神話の四つ巴になったときは滾りました。

 しかも第二部以降で、まだまだ出てくる新勢力!(ここでちょっと苦手な視点切り替えがあったけどストーリーがおもしろいので読みました)


 気長に続きを待ちます。好きなので。



【2022年4月追記】


 「やおよろズ!」ではないのですが、他作品で新人賞を受賞され、正式にラノベレーベルよりデビュー決定だそうです(再デビューなんですね……知らなかった)。

 おめでとうございます!!

 五年ぶりのお知らせがなんと嬉しいものでしょうか。活動再開を待っていた身としては、ダブルで嬉しいお知らせでした。

 再デビューまでの道のりをエッセイで綴っていらっしゃいます。


「19歳でデビューした1巻打ち切りラノベ作家が、20代で新人賞を受賞して再デビューするまでの話」

https://kakuyomu.jp/works/16816927862858172050


 書くことが好き。だから、書き続ける。

 その努力の結果なのですね。

 かのスティーブン・キングも、「作家になるには、たくさん読んでたくさん書く、それ以外にない」(要約)と言っていたそうですが、まさにその通りです。


 心より、おめでとうございます。


 連載再開、お待ちしております。

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