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とんでもなく優しくて大切に扱われた私。

何度、可愛いと綺麗を言われたかわからない。

まるでお姫様にでもなったかのようだった。


だけどやっぱり初めては痛くて叫んでしまって、気持ちいいとかそんなこと全く思えなかった。なのに瞬くんと繋がったことが嬉しくて、無理しなくていいよなんて言ってくれたのに私は全力否定。痛くて泣いてるのに、やだこのままがいい、だなんて訴えて瞬くんをきつく抱きしめたっけ。


そこから記憶がない。


どうしたんだろ、私。

思い返すと恥ずかしくて、私は頭を振る。

私が頭を押し付けてしまったのか、瞬くんが身じろいだ。

ばちっと目が合うと、瞬くんはそのまま私をふわりと抱きしめる。

温かさがむず痒い。


「おはよ。」


私の髪に顔を埋めながら、瞬くんが可愛く呟く。


「…おはよう。」


私は瞬くんの胸に向かって挨拶した。

抱きしめられているということもあるけど、なんとなく恥ずかしくて顔が上げられないのだ。


夢じゃない。

嬉しい。

だけど恥ずかしい。

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