ハッピーアイスクリーム

あさの紅茶

出会い

01

空が高いすっきりとした秋晴れの日。

今日は同級生朱里あかりちゃんの結婚式だ。


私ともう一人の同級生未菜みなちゃんは、受付の手伝いを頼まれて少し早い時間に会場に入った。

趣のある和をベースとしたアーチをくぐると、空気が凛となる。


和風好みな朱里ちゃんは会場も和テイストのものを選んだようだ。一見高級料亭のように敷居が高そうな建物。入口前には大きな松の木がそびえていて、とても綺麗に植栽されている。入口は大きく開放されていて明るい。

朱里ちゃんに似合ってて、すごく彼女らしいなと思った。


「受付のお手伝いに来ました。」


そう告げると、スタッフらしき人と男性二人が私たちの方を見る。

男性は新郎側の手伝いの人達だった。

ネイビーのスリーピースに薄いシルバーのネクタイが上品でフォーマルだ。

一方私は、藍色のパーティードレスにクリーム色のボレロ、そして胸元には小さめのコサージュを付けている。

それだけで、結婚式なんだという空気感がすごくて妙にソワソワしてしまう。


軽く挨拶を交わしてから、私たちはスタッフから受付の仕事内容の説明を受けた。

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