第十五話 お嬢様の優雅な午後

――満開の島 ロシリア・コメット邸


◇ジュエリ

お嬢様

お茶のおかわりはいかがですか?


◇パメラ

ええ、いただくわ


◇ジュエリ

それにしても、お嬢様……

先程は申し訳ありませんでした


わたくしが技をきちんと

ユキノに当てていれば


闖入者もなく

桜の木を折るようなことも――


◇パメラ

それは気にすることありませんわ

問題は――


桜の木を折った犯人が

わたくし達であることが

シスターにバレた時ですわ……!


シスターにそのことがバレた時!

シスターに

どれほど怒られることか……!!


「パメラさん!

 そこにお座りなさい!!」

と、目の前に座らせられ……


「この桜の木はこの島にとって、

 平和の象徴!

 それをなんですかあなたは!」


――などと!!


そこから30分……いえ!

1時間!!

いいえもっとかしら!?


ガミガミガミガミと

延々と続くお説教をされるに

決まっていますわ!!


ああっ!

想像しただけでも恐ろしいっ!!


◇ジュエリ

ご安心くださいお嬢様……

もしも、

そのようなことになれば――


このジュエリ!

身を呈してでも

お嬢様をお守りする所存!


◇パメラ

ありがとうジュエリ

信頼していますわ


◇ジュエリ

お嬢様っ……!

なんともったいないお言葉……!


わたくし、生涯パメラお嬢様に

お仕えするいたしますわっ!!


◇パメラ

ふふふっ

これから私の為に

尽くしてちょうだいね、


◇????

パーメーちゃーん!


◇パメラ

ぶフー!!!!


ぱぱ、パメちゃん!?


◇ジュエリ

何者ですかっ!?

お嬢様のことを気安く

「パメちゃん」などと――


パメちゃん……?

はっ……!

も、もしや――!!


◇パメラ

あ、あ、あの女が

帰ってきたというのっ……!?



To Be Continued……

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