アニメ版『ジョゼと虎と魚たち』をVODで観て
PPVで視聴可能になっていたので観てみました。
※以下、ネタバレを含みますので、
読まれる方は注意お願いします。
僕が観て一番に感じたこと。
それは、本気で夢や希望を信じて前に進むことの心強さをシンプルに貫き表現しているように思えたことです。
アニメ版を観る前に予備知識として調べた範囲から、
アニメ版は現実の社会を美化し過ぎて綺麗事や理想主義に傾倒し過ぎかもしれないと僕は心配していたのですが、実際に観てそのような感想はいだきませんでした。
アニメ版でも実写版のように現代社会のリアルをテーマの中心に据えていた場合は、
現実社会の汚なさや生き辛さ、わかりやすいハッピーエンドではない結末などの演出をしていたほうが『依存からの自立』という作品のメッセージ性のより深い部分が伝わっていたかもしれません。
しかし、このアニメ版の演出も例外無く、
恋愛アニメという枠組みだけでなく現代社会の問題提起にも目を向けていると僕は感じました。
昨今のコロナ禍で、たくさんの人達が金銭的事情や精神的事情から余裕がなく苦しんでいます。
その様な最中、様々な事情から社会的にハンディーキャップを持つ人達に対する社会の風当たりについて考えます。
ここでみなさんにある一つの問いかけをします。
日本の福祉の現状や、福祉を受けて生きている人達の生き方について、
あなたは、あなた自身の立場からどう思いますか?
アニメ版からはあるメッセージが伝わってきまました。
自分の心が未来に希望を見出すことをはじめから諦めてしまって、
誰かに支えてもらおうという生きたは『依存』かもしれません。
しかし、実際に何かに挑戦しようとする中で、
自分にできない部分を誰かに『頼る』
選択は、一概に甘えではなく助け合いや協力という形で『自立』に繋がげることができるのではないでしょうか?
出口の見えないコロナ渦の今だからこそ、
『例え自分自身に不利な部分があったとしても、
誰かと協力したり励まし合うことで目標に向かって直向きにチャレンジすることの意味』。
それをテーマの中心に据えたこのアニメ版の演出は、
各々がハンデを持ち、決して完璧にプログラムされたロボットではない僕達一人一人が、
『助け合い』や『自立』に対する固定観念や線引きをより深く見つめ直す一つのきっかけになればいいかなと、そう思いました。
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