ステーキ

目の前にある巨大な塊が

ジュワジュワと鉄板の上で音を立てる


焼いては返しの繰り返しで

赤身が焼き色を付けていく


焼き上がり後も忙しなく

盛られた皿の中でジュクジュクと音が立つ


やや大きめに切り分ければ

中心部のレア部分が姿を現す


グッと噛み締めると

口内が肉汁で溢れ香りが鼻を抜けていく


欲するは本能の如く貪り、溢れた肉汁が滴り落ちた

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